小学生になる子供の勉強机を買う時のおすすめポイントはデスクよりイスに重点をおくべき!

<はじめに>
幼稚園や保育園の講演で、ママからよく質問されるのが「勉強机」についてです。
〝来年、小学生になるので勉強机の選び方に何かコツはありますか?〝
大変良い質問ですよね。
我が子のためにという母親の愛情を感じます。
整理収納アドバイザーの観点から、いつもオススメしている勉強机の選び方のおすすめポイントをまとめてみました。
ぜひご参考になさってみてくださいね。
目次
勉強机よりも椅子選びに重点を!
私は、ご相談や質問をされた時に、まず最初にアドバイスしているのは、
机よりも椅子選びに重点をおいてください!
と言っています。
どうしても、親も子供も机の方に気がいってしまうので、イス選びがいい加減になっているような気がします。
椅子選びは本当に大事なんです。
成長していけば、座の大きさや高さが合わなくなっていきます。
そして、学年が上がっていけば座っている勉強時間も長くなっていきます。
1時間、2時間座っててもお尻が痛くならない、疲れにくい椅子を選んであげてほしいのです。
さらに、一番は姿勢です!姿勢が悪くなる椅子にしてしまったために、最近では子供の腰痛や肩こり、背骨のゆがみ、関節痛などが発生しています。
座ってて疲れたり、体調を崩すような椅子では、そもそも子供は勉強をしなくなってしまいます。
椅子選びのポイント
ネットでいきなり買うのは危険なのでやめましょう!
お店で実際に子供にいろいろ座らせてみて選んで下さい。
机よりも椅子にお金をかけて、高品質な物を選んであげましょう!
●成長に合わせて椅子の高さ調整が可能か?
5段階くらいの調整ではダメです。
できればポンプ式の無段階調整ができるタイプがオススメです。
高さが合わないと、猫背になったり、机にうつぶせになったりします。
まだ骨が柔らかな子供の背骨のゆがみになって癖になってしまいます。
●両足の裏がちゃんと全部床につくか?
座ってても体重を支えるのは足です。
両足が着地できないようでは高さが合っていません。
だから、無段階調整ができる椅子がオススメなのです。
それでも背が低くて足がつかない時には足置きをおいてあげてください。
●前傾姿勢になる椅子がオススメ
勉強にしても、将来パソコンを使うにしても、自然に姿勢が前傾になる方がいいのです。
両足と同時に、手や腕で体重を支えているからです。
●座面は柔らかすぎず硬すぎず
柔らかすぎてもお尻が沈んで疲れます。
木製の座は見た目はオシャレですが、坐骨を痛めます。
成長すれば体重も重たくなりますので、先々の子供の体格も配慮してあげて下さい。
●座面はお尻をホールドするタイプがおすすめ
子供の頃に坐骨を痛めてしまうと一生腰痛に苦しむことになります。
私も腰痛持ちですが、坐骨やお尻の筋肉が硬くなることが腰痛の原因の1つだそうです。
お尻をホールドするようなくぼみのある椅子も売っています。
●背もたれは固定式、もしくは無くてもいい
可動式の背もたれは、かえって姿勢を崩しますので固定式の方がいいです。
むしろ、背もたれのない椅子の方が姿勢の良い人になれます。
姿勢がいいということは背骨や関節へのダメージも少ないのです。
●背もたれはメッシュがオススメ
背もたれ付きの椅子にする場合は、メッシュがオススメです。
夏は特に暑さで背中に汗をかきます。
逆に背中が涼しいと暑さをあまり感じません。
汗や暑さで勉強がはかどらなくなると、そもそも勉強時間も短くなってしまいますからね。
●成長に合わせて買い替えも視野に入れておきましょう!
高校生になっても、子供の時の椅子ではダメです。
受験勉強などで長時間座りっぱなしになるので、成長具合で買い替えもしてあげてください。
とにかく、椅子選びに親の愛情をたっぷりと注いであげて下さい!
子供が可愛いのがいいと言っても、そこは決して譲歩してはいけません。可愛いが故の厳しい選択をしてください。
私の兄は、中学生になった息子にお祝いも兼ねて10万円の椅子を買いました。
息子は、〝えーっ、椅子?〝という反応でしたが、後には座ってても全然疲れない!って感謝されていましたよ。
机と椅子のセット商品を選ぶ必要はありません!
勉強机をお店に見に行くと、ほとんどは机と椅子がセットで販売されています。
そのため、多くの人はセットで買ってしまうのです。
確かに、セットにすることで安くなっているということもあるでしょう。
だけど、別にセットで買う必要はありません。って云うか、椅子は我が子に合った物を慎重に選んであげてください。
何度も言いますが、椅子選びこそが親の責任であり務めであり愛情です!
お店で店員さんに、「私は椅子選びに重点をおいています!」と告げて下さい。
〝子供の健康のために、オススメの椅子をピックアップしてください〝と言えば、店員さんも一所懸命になってくれるはずです。
私が一番おすすめしている椅子
これまでのオススメポイントをほぼ叶えてくれる椅子をご紹介します。
背もたれのないタイプ
ニーリングチェア ブラック キッズチェア 長時間 学習バックボーンチェア 子供用 椅子 姿勢 腰痛 改善
背もたれのあるタイプ
ニーリングチェア (外せる)背もたれ (ブラック) キッズチェア 学習 バックボーンチェア 子供~大人まで 姿勢 腰痛 改善
*背もたれは邪魔になったらはずせます。
カラーも豊富なので、女の子でもピンクやオレンジを選べます。
子供っぽい机がいいのは今だけ!
さすがに、最近はキャラクターの勉強机はあまり見なくなりましたが、それでも子供は見た目のかわいらしさ、カッコよさで選びたがります。
または、親自体もそうだったり、おじいちゃん、おばあちゃんが孫に買ってくれることもあるので、どうしても選ぶ基準が「子供っぽさ」で選んでしまう傾向があります。
この「子供っぽさ」の基準で選ぶのはやめた方がいいと思います。
最近の子供は、精神年齢だけはすぐに大人っぽくなりますので、子供っぽさがいいのはせいぜい3年生までです。
特に、子供ってすぐに飽きますので、「可愛い」とか「カッコいい」机は今だけで、寿命は短いのです。
勉強机はシンプルほどベストチョイス!
私は、整理収納アドバイザーの立場から、子供が片付け上手になるためには、シンプルな机の方がいいと考えています。
おそらく、親は収納がいっぱいできる方がいいと考えるでしょう。
- 机の上に棚がある
- 引出しも多い
- 足元にも収納ができる
収納が多いと、必ずプリントや文房具や小物を詰め込みます。
親の皆様も同じではないでしょうか?
キッチンや食器棚、広いクローゼットなど、収納スペースの数が多かったり、広ければ広い程物をしまい込んでいませんか?
子供も全く同じ事をしてしまいます。
収納は最小限の机を選ぶ方が賢明です。
その他のおすすめポイント
収納の数が少ない以外にも、整理収納アドバイザーの視点からのポイントをお話しします。
とにかく大切なポイントは、子供が勉強しやすいかどうか?、そして片付けがしやすいかどうか?です。
こうした視点から、机選びをお考えになってあげて下さい。
引出しはキャスタータイプで移動式がおすすめ
引出しはあまりオススメしたくありませんが、どうしても必要な方は必ずキャスター付で移動ができる物にしましょう。
写真のように引出しを机の下から出せば、足元が広くなりますので、子供が成長した時にもいいです。
それから、引出しが備え付けのタイプはほとんどが机の右側になっています。オフィスのデスクでも同じで、引出しは右側なんです。
私はこれは良くないと考えています。
特に右利きの人には、引出しは左側の方が便利なんです。右手に筆記用具を持ったまま、左手で引出しを開け閉めしたり、引出しの中の物を出し入れしやすいからです。
キャスター付の引出しであれば、利き手によって移動ができますよね。
棚は机の上に無い方がいい!
机の上に棚があると、こうなりがちです。
教科書やノート以外にも、プリント、漫画など詰め込み放題です。
人はゴチャゴチャした景色が視界に入ると、集中力が大きくダウンすることが分かっています。
勉強に集中できる環境にするためには、目の前に棚は無い方がいいのです。
とにかくデスクはシンプルなフラットがおすすめ!
引出しよりもオープン棚の方が見えやすいので、捜すのも片付けるのも子供には楽です。
引出しや扉で隠してしまうので、中がグチャグチャになりがちです。
なんだか、殺風景と云うか、味気のない机に思えると思います。
だから良いんです。
それでなくても子供はすぐに気が散りやすいので、物がゴチャゴチャと置けない方がいいのです。
材質もいい物を選んでおけば、長く使える一生ものになります。
子どもが使わなくなった後でも、ニスを塗って家具としてリメイクできますし、パパやママのパソコン作業台や趣味のことができるデスクにも変身させられます。
見た目が子供っぽい、すぐにグラグラと安定が悪くなるような机選びだけは絶対にしないでください。
長ければ、子供は16年間も使う勉強机なんです。
高価な物を選ぶと云うよりも、どっしりと頑丈で安定感のあるシンプルな机を選んであげてほしいものです。
大人になっても使えるデスクもいいかも!
大学生になれば、もう大人です。
そんな時に、子供っぽい机では子供自体も嫌がるはずです。
もしも高校生以降に買い替えるなら、またはいっそ子供の時から大人になっても使えるタイプにしておくのもいいかもです。
勉強机と云うよりも、デスクと言った方がいいタイプです。
ランドセルは掛けるより置く方がいい!
ランドセルは、机の横に掛けるよりも置くようにした方がいいです。
理由は、ランドセルの中の教科書やノートを取り出す時に、ランドセルのフタが邪魔になるんです。
明日の時間割の用意をする時にも、フタが邪魔でやりにくいのです。
このように置けば、ランドセルのフタを開けたままでも教科書やノートを取り出しやすいし、明日の用意もやりやすいのです。
この時に引出しが可動式だと、自分のすぐ横にランドセルを持ってこれるので便利です。
机の配置に気を付けましょう!
子供の机を置く場所にも気を付けてあげましょう。
例えば、この写真の場合だと、窓からの光は右後ろから差し込みます。すると、子どもの背中で手元が影になってしまいます。
真正面から光が差し込むように配置するか、右利きの子供でしたら、机の左側を窓にすれば自分の手で手元が影になることはありません。
他にも、部屋の照明の位置によっても机の配置を考えてあげて欲しいです。
危険な勉強机環境にはしないでください!
子供を危険から守るのも親の責任です。
特に地震が多くなっていますので、耐震対策を必ずしておいてください。
その理由からも、机の足元に収納ができるタイプは、いざという時に子供が避難するスペースがなくなってしまいますので選ぶべきではないと思います。
そして、絶対に以下のような環境にはしないでください。
いくら引出しよりもオープン棚の方がオススメと言っても、棚に囲まれたり、城壁のように高い棚は危険です。
地震の時に子供が座っていたとしたら、棚からの落下でケガをしてしまう危険があるからです。
男の子は、こうして囲むと自分の陣地ができた気がして喜びますが、危険回避の点からやめてください。
子供が本当に嬉しい勉強机は食卓です!
子供にとっての勉強机選びをお話してきましたが、子供が本当に嬉しい勉強机は食卓なんです。
尾木ママもおっしゃっていますが、ダイニングスタディといって、食卓で勉強すると子供の学力がアップすると実証されています。
その理由は、ママが傍にいるという安心感が子供にとっては、勉強に集中できる環境になるからです。
子供は分からないことはママにすぐ訊けますし、ママも子供の様子を見ながら家事ができます。
子供自身が、食卓の方が落ちついて勉強ができるというのであれば、その意志を尊重してあげるべきです。
せっかく子供部屋を作ってるんだからと、子供を追い出すことはしないほうがいいのです。
思春期になれば、自然に子供は自分の部屋に行くでしょう。それまでは、そっと子供の望むままにしてあげたらいかがでしょうか?
私は、そうしたことも配慮して、リビングに教科書やノートなどの収納場所を作ったりします。
学校から帰宅して、リビングで宿題や明日の用意まで済ませられるような仕組みを作ってあげるのです。
でも、そうしたらリビングが子供の物でゴチャゴチャして見た目が嫌だと嫌うママもいらっしゃいます。
だけど、見た目よりも子供のためにどうしたらいいのか?を優先してあげるべきですよね。
子供と一緒に過ごせる時間は、そんなに長くはありません。
子供部屋に行ってしまった子供とはコミニュケーションも取れなくなってしまいます。
子供との数年間という時間を大切に過ごされてはいかがでしょうか?
そうして考えると、小学校にあがるタイミングで勉強机を買うのは早いかもしれません。
子供が自分の部屋で勉強したいと言い始めたタイミングで、購入を検討なさっても遅くはないのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供向けの勉強机と椅子について、お話をさせていただきました。
両方買えば、決して安い買い物ではありません。
失敗したと思っても、簡単に買い替えられる物ではありませんから、最初に選ぶ時にはどうか慎重になっていただきたいです。
大事な我が子が10年以上も使い続けることになる机と椅子です。
値段や見た目だけで選ばずに、我が子の今と未来を考えてあげてください。
そして、私がこの記事で一番お伝えしたかったことは、子供の健康第一です!
くれぐれも椅子の選択には、充分に時間をかけて選んであげて下さい。
何回もお店に行くのは面倒くさいって言うのはやめてくださいね。
たかが椅子、されど椅子です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご参考になりましたら幸いです。
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