家が片付かない・散らかる原因|収納を増やすと物は増える!ゴミ箱を増やすとゴミが増える!

家の中がなかなかスッキリキレイに片づかない。
片付けても片づけてもすぐに散らかってしまう。
自分なりに頑張ってるつもりだけど・・・どうして?
そんなお悩みやストレスを抱えていませんか?
その答えは、多くの方が「収納」に対する考え方が間違っているからです。
日本にはまだ少ない男性整理収納アドバイザーとして活動している整理ist 佐藤亮介からのメッセージをお届けします。
テレビや雑誌では教えてくれない本当の解決方法をお話ししますので、どうぞ最後まで読み落としのないようにお読みになってみてください。
目次
ゴミ箱を増やすとゴミは増える「ゴミ箱理論」から見つめてみましょう!
あなたの家にはゴミ箱は全部でいくつありますか?
またはリビングやダイニングなど1部屋に複数置いていませんか?
ゴミ箱が多ければ多い程、ゴミは増えていきます。ゴミを減らす事はできません。
これは日本で最近問題視されるようになったゴミ問題にも見られます。
日本の焼却炉の数はダントツ世界一!
2008年の古いデータですが、今もほとんど変わっていません。
世界各国の焼却炉の数を調べた結果です。
日本はダントツで世界1です。日本の3倍以上の人口、日本より約25倍広い国のアメリカよりも3.5倍多く焼却炉を持っているのです。
国民1人当たりのゴミ焼却量も世界でダントツ1位です。
ある意味、ゴミ回収システムのレベルが高いということも事実ですが、焼却場の数も国民がつくるゴミの量も異常です。
一方では、ゴミを減らしましょう!とか、ゴミの有料化、レジ袋を廃止してエコバッグで買い物しましょう!、マイ箸運動、過剰包装をやめよう!などとスローガンだけは行っています。
だけど、ゴミは全然減るどころか益々増える一方です。
ゴミが増えるから、焼却場や埋立地を増やしていったわけです。
この政策が大失敗の原因だったのです。
または、ゴミの有料化(指定ゴミ袋を買う)でゴミは減らせると考えました。
確かに最初は少し減少傾向になりましたが、すぐにまた元通りです。それなりにお金を持っている日本人は、〝まぁ1袋50円くらいならいいか〝って意識が低下してしまうのです。
レジ袋を有料化してゴミ問題と石油資源の有効活用を図りましたが、これもまた失敗しました。有料化にしたお店のお客が激減したのです。お客が減って死活問題になったお店は再びレジ袋を無料に戻しました。
ペットボトルのリサイクル運動。確かに自動販売機、コンビニ、スーパーなどにもペットボトルの回収箱が設置していますので回収率は高まりました。
だけど、一方ではペットボトルの商品はドンドン増える一方です。
全て小手先の方法で解決しようとしていて、根本的な原因をつくっていることへの対策が取られていません。
だけど、行政まかせにするのではなく私たち国民一人一人が意識と行動を変えていくしかないんです。
ゴミ焼却場や埋立地を減らし、ゴミ回収回数を減らさない限りゴミは絶対に減らせません。
極端な話ですが、ゴミを捨てられなくなったら必然的にゴミを作らないように、減らすように努力するはずです。
リサイクルではゴミは減らない!
環境先進国のドイツは数十年前からいろいろな対策をとってきました。
ドイツも最初はリサイクル運動から始めましたが、失敗したのです。リサイクルではゴミは減らないと分かったのです。
そこで打ち出した政策が「4R活動」です。
- Refuse:要らないモノは買わない、もらわない
- Reduce:使う量を減らす
- Reuse:繰り返し使う
- Recycle:資源化する
この順番で取り組んでいかない限りゴミは減らせないと云うことを実証したのです。
日本はリサイクルが第一優先です。そのためペットボトルや空き缶などの回収システムだけが整っています。
ゴミを減らす根本的な「要らないモノは買わない、もらわない」という断ることには着手していません。
家庭や職場のゴミ箱を減らしてみましょう!
これは、ある会社のオフィスの様子です。
デスクの上にはパソコンだけで他には何も置いていません。
そして、足元をご覧ください。ゴミ箱は2人に1個です。
それまでは各自1個ずつ置いていましたが、ゴミを減らす対策としてゴミ箱を少なくしていきました。
その結果、ゴミは少しずつ減っていき、今ではこの部屋にゴミ箱は1個しか置いていません。
1個でも充分なくらいまでゴミの量は減少したのです。
ゴミ箱があるからゴミを捨てる。
これは当然のことですよね。
だけど、これを当然と考えてはいけないのです。
ゴミ箱がなければ、どうやってゴミをつくらないようにしようか?、どうやってゴミを減らそうか?って考えるようになります。
そもそもゴミになるような物は買わないようにしよう!
過剰包装の商品は避けよう!
コピーした紙は裏を活用してメモ用紙にしよう!
そうした意識と行動が生まれてきてはじめてゴミを減らす事ができるのです。
先ほど述べたドイツの4Rはまさにこうした国民の意識と行動が変わったのでゴミは減ったのです。
これまで多くの家庭や職場のコンサルやサポートをしてきましたが、ゴミ箱が多い家や会社はゴミが多いです。
毎日大量のゴミが発生しています。
ゴミ箱と云う入れ物があるためにゴミは減るどころか、益々増える一方です。
一度、皆様のご家庭や職場のゴミ箱の数を見直してみてはいかがでしょうか?
実験的に少しずつ減らしてみてください。
捨てる箱がなくなれば、人はゴミを減らす方法を考えたり努力します。
ゴミが減れば、家じゅう、会社中のゴミ箱のゴミを集める労力も無くなっていきます。
ゴミだしの回数も減ります。
ゴミ袋代の家計やゴミ回収業者と契約している会社やお店は経費削減にもなります。
そして、何よりも日本からゴミを減らしもう一度キレイな日本を取り戻しましょう!
未来の子供たちのために、今の私たちが変えていきましょう!
収納で多くの人は失敗しています!
今、テレビや雑誌で紹介されている「収納用品」や「収納アイテム」。または収納スペースを増やす、広げるという「収納技」。
誤解のないように最初に申し上げておきます。私は決して収納用品や収納スペースは全く必要がないと申し上げているわけではありません。今の日本人は過剰ではないか?という問題提起をさせていただいています。
モノを収める入れ物や場所が多い!
とにかく今の日本人は収納物が多いです。入れ物を増やすのが得意です。
収納物を増やせば家の中はキレイに片づくと間違えた考えを持つようになったからです。
確かに散らかっていた物はキレイに片付けられるかもしれませんが、本当はスッキリとキレイにしたいのではないでしょうか?
でしたら、収納物を増やしたのでは逆効果になってしまいます。
私がなぜ冒頭でゴミ問題をお話したのかを理解していただけると思います。
例えば、クローゼットやタンスに収まらなくなった衣類を片付けようと新たに衣装ケースや家具を買ってきますよね。
確かに溢れてたり散らかってた衣類は、それらに収めることで見た目はキレイに片づくでしょう。
だけど、その衣装ケースや家具はどこに置いたり収めるのでしょうか?
置く場所や収める場所がなくなると部屋のどこかに置くしかありません。
または、家の外に物置を建ててそこに収める人もいるでしょう。
または、最近増えているレンタル倉庫を借りて解決しようとする人もいらっしゃるでしょう。
それで、何が解決したのでしょうか?
「隠す収納」ではスッキリキレイは実現できない!
皆さまが本当に望んでいるのは、ただキレイにではなく、スッキリキレイにしたいのではないでしょうか?
収納物という入れ物や収納場所(スペース)を増やすのは、ただモノをしまい込んでいるだけです。しまい込んで片づけた気になっているだけかもしれません。
モノをしまい込んで見えなくしているのではないでしょうか?見えなくなれば見た目がキレイに見えると勘違いしてるのではないでしょうか?
モノを見えなくすればモノはドンドン隠れていきます。隠れれば益々人はそれらのモノを使わなくなっていきます。
今多くの人がなさっているこうした収納を、「隠す収納」と私は言っています。
隠して見えなくして使わなくなる収納は、本来の収納ではありません。
収納とは収めて「終わり」ではありません。
収納とは次に使う時の事を考えた「はじまり」の仕組みを作ることが重要なポイントです。
収納で重要な3ポイントは「おもいやり収納」
- すぐに見つけられるか?
- すぐに取り出せて使えるか?
- すぐに元にあと片づけができるか?
収納で重要なことは、見た目がオシャレとかセンスがいいではありません。
最近はテレビや雑誌の影響で、見た目重視の収納ばかりが優先してしまっていないでしょうか?
私は見た目も大事だと思います。だけど、本当に優先すべきは上記の3ポイントです。
自分も家族も次に使う時に使い勝手がいいという「おもいやり」の仕組みがなければいけないと考えています。
収納物や収納場所を増やせばモノも増える!
家具や収納アイテムを増やせば確かにモノを収めることはできます。
物置や屋根裏部屋、階段下収納、パントリー(ストックスペース)、棚の設置などでモノは沢山収めることもできます。
これはまさに、先ほどお話ししました「ゴミ箱理論」と同じ現象です。
ゴミ焼却炉や埋立地、ゴミ箱などを増やせば増やすほどゴミは増えていくのと同じなのです。
モノを収める収納物や収納スペースを増やせば増やすほど、モノはため込まれていき増えていき溢れてきます。
今、家や職場で溢れているモノは、「収納」だけでは解決できません。
入れ物や収めるスペースだけを増やしただけでは、モノを益々増やしていくだけで根本的な解決方法にはなっていません。
モノと入れ物と収納スペースに牛耳られた家が、あなたが住みたかった家でしょうか?
何のために高いお金を出して新築やマンションを買ったのでしょうか?
モノが快適に暮らせるためではなく、人(家族)が快適に暮らせるためだったはずです。
収納物や収納スペースを安易に増やしたり広げてはいけません。
あなたが望んでいた快適な暮らしからドンドン遠ざかっていくことになりますよ。
衣替えの際に、とりあえず衣装ケースを買いに行こう!って思われている方。
本やマンガが増えてきたので、とりあえず本棚を買おうかなって思われている方。
「収納」が第1歩ではありません。
モノを厳選していく「整理」が第1歩です。
「整理」なくして、本当の「収納」は完成できません。
「整理」なくして、快適な暮らしは実現できません。
「整理」のノウハウを知りたい方は下記の記事が参考になりますよ。
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