キッチンの排水口掃除はシンクに水を溜めて換気扇も漬込み洗いできる一石二鳥の裏ワザ公開

【はじめに】
キッチンのシンクや排水口って汚れていませんか?
特に排水口の掃除って面倒くさいですよね。
でも、掃除って思わずにお手入れと思ったら簡単なんです。
たった1分で毎日のお手入れができる方法があるとしたら試してみたくないですか?
掃除のぷろ講師をしている私が取って置きの裏ワザを教えちゃいましょう!
目次
排水口がたった1分で毎日掃除ができる方法
一般的に多いキッチンの排水口は写真のようなタイプだと思います。
最近は違うタイプの排水口もありますが、ここでは排水管が排水口の中に頭を出しているタイプで解説していきます。
排水口の一番簡単な掃除方法
まずは、ゴミ受けや中の排水管を覆っているフタをはずします。
排水管の頭の高さまでは、水を溜めることができますので、できたら40℃~60℃のぬるま湯を溜めてください。
その中に、重曹を大さじ1杯程度入れます。
使い古しの歯ブラシでもいいので混ぜながら、排水口の中を掃除してください。
重曹は油を分解するので、排水口の油汚れを浮かせてくれます。
ここでは、まだ「すすぎ」はしないでください。
次に、クエン酸を大さじ1杯程度振り入れます。
すると・・・
重曹とクエン酸が反応して発砲します。このシュワーという泡が、排水口の汚れをはがしてくれるのです。
いわゆる市販で売られている「パイプ〇〇ッシュ」と同じ効果があります。
発砲が落ちつきましたら、歯ブラシなどで排水口の中をこすって洗います。
あとは、水ですすげば終わりです。
すすぐ時に重曹とクエン酸が混じった物が排水管の中を流れるので、管の中の掃除にもなるわけです。
重曹とクエン酸を混ぜても有毒ガスは発生しませんのでご安心ください。
シュワーと云う発砲が絶対に楽しくて病みつきになりますよ ^^
子供やご主人にも教えてあげて下さい。
ちょっとした理科の実験みたいなので、男も子供もやりたくなって手伝ってくれるかもしれません。
頑固に汚れた排水口の簡単掃除方法
何日も放っておくと、汚れは頑固になります。ヌメリや黒ずみも発生します。
かなり悪化した状態では、先ほどの方法ではなかなか落ちません。
1分では難しいので3分くらいにはなりますが、ずっと手でこすり洗いをすると云うことではありません。
ただ放置しておくのが約3分と云うわけです。
その方法は、「漬込む」です。
ただ、排水管の頭までは水を溜められますが、それ以上は管から流れていきますので溜めることができません。
そこで、ちょこっと工夫をします。
使う物は瓶です。ジャムなどの空き瓶でいいです。
ただし、瓶の口が排水管よりも広い物にしてください。
瓶以外の入れ物でもいいですが、プラスチックなどの軽い物は適しません。
瓶を排水管にかぶせます。
こんな感じです。
そうしましたら、40℃~60℃のぬるま湯を流します。
瓶が排水管のフタになっているので、排水口の上までぬるま湯を溜めることができます。
そこに、先ほどと同じように重曹を大さじ1入れて混ぜておき、次にクエン酸を入れると発砲します。
そのまま約3分程、放置しておきましょう。
放置している間に、汚れが分解されて浮いてきますので、使い古しの歯ブラシやスポンジで洗って下さい。
あとは、流水ですすぐだけです。
ただし、瓶と排水管の口はピタッと密着しているわけではないので、じわじわと水は抜けていきます。水が抜けてしまう前に、歯ブラシやスポンジで洗ってください。
さらに頑固な汚れを落とすなら
この方法でも落ちない汚れの場合は、次の方法を試してみてください。
40℃~60℃のぬるま湯をためて、
- セスキ炭酸ソーダの粉末を大さじ1杯入れて混ぜ放置
あとは、歯ブラシやスポンジで洗って、水ですすぎます。
もっと頑固な場合やヌメリがヒドイ時には、
40℃~60℃のぬるま湯をためて、
- 粉末の酸素系漂白剤を大さじ1杯入れて混ぜ放置
あとは、歯ブラシやスポンジで洗って、水ですすぎます。
*注意
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、できるだけ使わないようにしましょう。
強力ですが、健康を害してしまいます。
あらゆる方法でもダメだった時の最終手段としてとっておきましょう。
もしも塩素系漂白剤を使用する時には、マスクやメガネ、ゴム手袋は絶対にしてください。
換気扇も回しっぱなしにしておきましょう。
そして、子供はその場に近づけないようにしてください。
それから、クエン酸を使った後に、塩素系漂白剤を使用すると有毒ガスが発生しますのでご注意ください。
酸素系漂白剤は、クエン酸と混じっても有毒ガスは発生しません。
シンクと排水口を一石二鳥で掃除する方法
毎日のお手入れの時に、排水口の簡単な掃除の方法は分かっていただけたと思います。
でも、ついでにシンクも掃除をしておくのがベストですよね。
今からお話する方法は、いろいろなことに応用できますので、ぜひ知っておいてください。
その方法とは、シンクに水やぬるま湯をためるという方法です。簡単に云うと、シンクを洗い桶代わりにできるので、換気扇やコンロの五徳なども漬込み洗いができるのです。
他にも、スイカなどの果物を昔は井戸や川で冷やしていたように、シンクに冷水を溜められればできます。
また、赤ちゃんの入浴や夏の行水としても、シンクを浴槽やプール代わりにできます。
シンクに水やぬるま湯を溜める裏ワザ
シンクに水を溜めるためには、要は排水管から水が抜けないようにすればいいわけです。
先程の瓶でフタをする方法は、その点では完ぺきではありません。
丸い排水口ならフタをするグッズも売っています。
GreeSuit シンク ふた 排水口カバー シンクストッパー 目皿 浴槽ストッパー シリコン 吸盤付き
これを使えば、↓ のように排水口をふさいで水を溜めることができます。
ただし、排水口の形状が丸くなかったり、いくらこのグッズが1,000円で買えるとしても、できたらお金をかけなくてもいい方法があります。
ラップと輪ゴムで排水管をふさぐ裏ワザ
用意する物は、ラップと輪ゴムだけです。
ラップを四つ折りにします。
*二つ折りでは強度が弱いので四つ折りがいいです。
四つ折りにしたラップを排水管にかぶせます。
輪ゴムでしっかりと縛ります。
*くれぐれも輪ゴムはしっかりキツ目にしばってください。
まずは、排水口だけにぬるま湯を溜めます。
溜めたぬるま湯の中に、重曹とクエン酸を混ぜると発砲します。
ブラシやスポンジで排水口の中を掃除しましょう。
排水口の掃除が終わったら、ぬるま湯を注ぎ足していきます。
見えにくいかもしれませんが、シンクの中にぬるま湯がたっぷり溜まっています。
ラップだけでシンクに水を溜める裏ワザ
絶対にシンクに水を溜められるのは、ラップと輪ゴムで排水管をふさぐ方法ですが、ラップだけでもシンクに水を溜めることができます。
排水口の形状によっては上手くいかない場合もあるかもしれませんが、ご参考になさってみてください。
排水口のゴミ受けをラップでくるみます。
こんな感じで、ゴミ受け全体をすっぽりとくるんでしまいます。
ラップでくるんだゴミ受けを排水口に取りつけます。カチッとしっかり取りつけてください。
排水口とゴミ受けの間にわずかなすき間がありますが、ラップがそのすき間をふさいでくれるのです。
見えにくいかもしれませんが、水が抜けることなく、ちゃんとシンクに水が溜まりました。
水やぬるま湯を溜めれば、いろいろなことができる!
さぁ、シンクに水やぬるま湯をためることができることを知ったあなたは、これからいろいろなことができるようになりますよ。
ぜひ、お試しください。
セスキ炭酸ソーダや台所洗剤でシンクを洗って掃除をする
溜めたぬるま湯に、セスキ炭酸ソーダや台所洗剤を混ぜます。
写真は、台所洗剤をワンプッシュ混ぜた状態です。
スポンジでシンク全体を洗いましょう。
できるだけ温度の高いぬるま湯の方が、汚れ落ち効果は高くなりますよ。
換気扇やコンロの五徳などを漬込み洗い
重曹でもいいのですが、重曹には研磨力もあるのでシンクに小さな傷をつけてしまう可能性があります。
重曹よりも油汚れに強いセスキ炭酸ソーダをここでは使います。
セスキ炭酸ソーダは水1Lに対して大さじ1杯が目安です。よーく混ぜます。
その中に、換気扇やフィルター、五徳などの油で汚れた物を漬込んでください。
温度が高いぬるま湯程、汚れ落とし効果が高くなります。
汚れ具合によりますが、30分程度は最低でも漬込みましょう。放置しておくだけなので何も面倒なことはないですよね。
*ただし、昼間、換気扇を使わない時間帯に行ってくださいね。
漬込み時間が終わりましたら、ブラシでこすり洗いしてみましょう。
セスキ炭酸ソーダが油汚れを分解して浮かせてくれているので、ブラシをなでるだけでズルズルと汚れが剥がれ落ちていきます。
こんなに油で汚れていた換気扇のフィルターも・・・
見事にキレイになりました。
お湯が白濁しているのは、セスキ炭酸ソーダと油が結合して汚れを剥がしてくれた証拠です。
お湯を抜くと、シンクの壁に汚れがくっついています。
ただし、これは汚れと云うよりは石鹸の成分になっているのです。石鹸は廃油とセスキ炭酸ソーダで製造していますので、それに近い状態です。
このまま排水管に流しても、管の中や河川を汚すことはありません。合成洗剤を使うよりも、かえってエコです。
でも、この汚れは何とかしなきゃね ^^
この汚れには油が混じっているので、水やぬるま湯を掛けても分離して落とせません。
*水と油は反発して分離します。
そこで、スプレー容器に水を入れて、セスキ炭酸ソーダを小さじ1程度混ぜた「セスキ炭酸ソーダ水」を作ります。
セスキ炭酸ソーダ水を汚れの部分にスプレーしてください。
セスキ炭酸ソーダ水が、グングンと油を分解してくれます。
スポンジで洗っていきましょう。
この時に注意することがあります。
ステンレスシンクの側面には目には見えないヘアライン加工が施されています。
このヘアライン加工は光沢を出すためで、横向きに線が施しているのです。
そのため、スポンジで側面を洗う時には必ず横方向に動かすようにしてください。
縦方向やらせん状に動かしてしまうと、縦に傷をつけてしまうことになり、光沢が損なわれます。
そして、横線に対して縦線も入るので十文字の傷になります。
十文字の傷の中に汚れが入り込むと、手強い汚れになってしまうのです。
あとは、水ですすげばピカピカシンクに元通りです。
スイカなどの果物を冷やしたり野菜洗いにも
果物を冷水で冷やしたり、野菜を洗ったりする時にも、シンクに水を溜める方法を知っておけば便利ですよ。
シンクに水を溜めて、氷を入れて、その中にスイカを漬けておけば、冷蔵庫がいっぱいでも冷やせますよね。
最近は洗い桶を持っていない家庭が増えましたので、野菜の農薬を洗い流す時にもシンクを洗い桶代わりに使えば便利です。
赤ちゃんのお風呂や行水にも便利です。
赤ちゃん用のお風呂を買ってもいいですが、わずかな月日しか使わないのでモッタイナイかもしれませんね。
シンクをお風呂代わりにしてもいいと思いませんか?
実際に、かしこいママはやってますよね。
温度調整が簡単だし、シャワーも出るし、夏の行水にも使えますよ。
排水口のヌメリ防止の裏ワザ
排水口のヌメリは雑菌が繁殖している状態ですので、食中毒の面でも注意しなくてはいけません。
常に、今回ご紹介した方法で手入れをしていればヌメリは、ほとんど発生することはありません。
ただ、夏はすぐにヌメリが繁殖してしまいます。そこで、どの家にもある物でヌメリ防止をしておきましょう。
それは、アルミホイルです!
アルミホイルを丸めて、排水口やゴミ受けの中に入れておいてください。
一番いいのは、料理で使ったあとなど、捨てる前のアルミホイルを再利用するのがベストです。
一番効果が高いのは銅なのですが、アルミホイルでも充分です。
金属は水にふれると、金属イオンを発生します。この金属イオンがヌメリの発生や繁殖を抑えてくれるのです。
ぜひお試しになってみてください。
排水管の汚れを防ぐ裏ワザ
排水管の中は、生ごみのカスや油で汚れがこびりついていきます。
できるだけ、排水管の中に生ごみの小さなカスさえも流さない方がいいのです。
いくらシンクの生ごみ入れや排水口のゴミ受けがメッシュになってても、通り抜けていくカスがあります。
それらをもう一つのフィルターでブロックしてみましょう。
そのために、何を・どう使うのかを説明します。
使う物は、女性の伝線して捨てる前のパンストと輪ゴムです。
つま先の部分を約10cmカットします。
カットしたストッキングを排水管に被せます。
輪ゴムできつく縛ります。
これで装着完了です。ストッキングのメッシュが生ごみのカスや油をかなりブロックしてくれます。
汚れてくると、水はけが悪くなるので交換して下さい。
パンストはシンク磨きにも大活躍!
カットして他の部分は、シンクや蛇口部分の磨きグッズとしても再利用できます。
パンストのメッシュが、研磨力になってシンクや蛇口の光沢を出してくれます。
蛇口の根元などのスポンジが入らないような隙間にも入りますので、汚れをかき出してくれますよ。
ぜひ、捨てる前にもうひと働きさせてあげてください。
毎日のシンクと排水口のお手入れを動画で解説
ここまでいろいろなお手入れの方法をお話してきましたが、一日の終わりにやってほしいキッチンのシンクと排水口のお手入れ方法を動画でまとめてみました。
ぜひご覧になって参考にしていただければと思います。
*音声が出ますのでご注意ください。
まとめ
毎日、必ずちょこっと手入れをしておきましょう!
キッチンのシンクは毎日必ず使う場所です。そして、汚れた物を洗い流す場所でもあります。
だから、汚れるのは当たり前なんですよね。
特に、油ものの料理をした時の調理銅や食器を洗うと、油がシンクや排水口に付着します。それを放っておくと頑固な汚れになってこびりついていきます。
油が酸化して排水口を変色させたり、油と他の汚れが混じってヌメリをつくっていきます。カビやサビの原因にもあります。
放っておけばおくほど、手がつけらえない状態になってしまいます。
毎日の晩ごはんが終わって、食器などを洗ったあとに、ここでご紹介した方法のどれでも構いませんので、ちょこっと手入れをしておいてください。
どうしても時間がない、今日は面倒くさいっていう時には、熱めのお湯をシンク全体、排水口に掛けるだけでも違います。
たった1分の手抜きは、のちのち1分ではキレイにできなくなってしまいますよ。
ちょこっと掃除、ちょこっと手入れ、プチ掃除の習慣をぜひ身につけてみてくださいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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