インスタ映え収納の危険とリスク|本物の収納上手さんは使い勝手よりもしまい勝手重視!

【はじめに】
あなたは、自分が収納下手だと思っていませんか?
YESとお答えになった方は、ぜひこのまま記事を読んでみてほしいです。
おそらく、テレビや雑誌で紹介されている収納上手さんと比較して、収納下手だとか不得意って思っているのではないでしょうか?
そして、それって見た目だけで判断していますよね。
見た目がオシャレ、ステキ、可愛いを重視しすぎてしまうと、いつまでも収納上手さんにはなれないかも。
だからこの記事には、皆さんが大好きなビフォーアフターはありません。
私は全国でも数少ない男性1級整理収納アドバイザーというプロです。
もっと大切な収納のコツをお話ししますので、ぜひ最後までお読みになってみてください。
目次
使い勝手よりもしまい勝手を重視する!
おそらく、多くの方は「収納」に対して次のようなポイントを重視していませんか?
- 見つけやすい
- 取り出しやすい
- 使う時に便利、ラク
確かに、この3点は大切な収納ポイントです。
でも、この3点から、「使う時」に重点をおいているのが分かると思います。
だけど、私は「使う時」よりも「しまう時」、つまり「あと片づけ」の方に重点をおいて収納を考えているのです。
「収納」は、次の2つで成り立っています。
- 出す(使う)
- 入れる(収める)
当たり前かもしれませんが、言われてみればなるほど!って思われる方が意外に多いのです。
既に、お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、物は出して使い終わったら元に戻さなくてはいけないわけです。
これを「あと片づけ」と言うわけですね。この「あと片づけ」の習慣や癖が身についていない人は、出したまま、使いっぱなしで部屋が散らかっていくのです。
卵が先か、鶏が先かの話みたいですが、私は出す(使う)時重視にするよりも、入れる(収める)時重視にした方がいいと考えています。
つまり、
- 入れやすいか?
- 収めやすいか?
- しまいやすいか?
に重点をおいた収納をつくらなくちゃいけないのです。
もっと分かりやすい言い方をすると、
あと片づけしやすいか?
の一言に尽きます!
そして、それは自分だけじゃなくて、家族や職場の他の人にとっても、そうなっているか?が大事なのです。
収納アクション数が多いとあと片づけが面倒くさくなる!
あと片づけが面倒くさくなるのは、「アクション数が多すぎる」が原因の1つです。
例えばこんな感じです。




タンスの引出しをあけて、
小物入れケースをあけて、
その中に入ってるから。
どれだけの行動(アクション)数を踏まなければ、爪切りにたどりつかないでしょうか?
人は使う時には、少々時間がかかっても、面倒くさくても、「使いたい」・「見つけたい」という目的があるので捜そうとするのです。
問題は、爪切りを使い終わったあとです。
すぐに元に片付けようとするでしょうか?
また寝室に行って、引出しをあけて、小物入れケースをあけて、元に戻そうとするでしょうか?


って、あとまわしにしてしまうのではないでしょうか?
アクション数が多ければ多い程、片付ける場所が遠ければ遠い程、面倒くさくなるものなんです。
収納で大切なポイントは、まずは「あと片づけ」がしやすい、簡単、時間がかからない仕組みを作っておく方がいいのです。
家族が使い終わったと、すぐに元にあと片づけしてくれていれば、次に誰かが使う時にも、すぐに見つかりますよね。
「使いやすい収納」「使い勝手がいい収納」とは、あと片づけがしやすい「しまい勝手の良い収納」を心掛けた方が賢明なんです。
他人の目を気にするインスタ映え収納になっていませんか?
家の中に他人の視線を入れてはいけません。
インスタグラムやFacebookなどのSNSの普及と、誰でもスマホで簡単に素敵な写真が撮れるようになり、他人の目をすごく気にする人が増えています。
そのため、収納を新たに考える時、またはリニューアルする時に、<見た目重視>になりすぎている気がします。
自分も収納雑誌やインテリア雑誌に載っているような、または載ってもいいくらいのオシャレで素敵な収納にしなくちゃ!って。
私は決して、オシャレさ、センスの良い収納を否定しているのではありませんので、誤解のないようにお願いします。
大事なことは、<誰のため>の家なのか?、<誰のための収納>なのか?が、後まわしになっていないでしょうか?ということなんです。
無印良品などのアイテムを買い揃えて、センス良く、オシャレな収納をつくることはステキですよね。
だけど、それは誰のためでしょうか?
「家族のため」が、第1優先になっているでしょうか?
いくら見た目がステキな収納であっても、家族が爪きり1つどこにあるのかも分からないのでしたら、その収納は未完成なんです。
収納は、<ジコチュウ>収納であってはいけません。
収納は<おもいやり収納>にすることが大切!
私は、収納で大切な事は、<おもいやり>というエッセンスを入れることだと考えています。
自分だけじゃなく、家族が次に使う時、しまう時のことを考えた収納の仕組みになっているか?
これに尽きると考えています。
具体的にいうと、
- 誰でもすぐに見つけることができるか?
- 誰でもすぐに使える状態か?
- 誰でもすぐにあと片づけができるか?
この3ポイントです。
1つでも欠けていたら、その収納は未完成です。
つまり、物の置き場所を含めて、家族全員と共有できていることが最も大切なことではないでしょうか?
<おもいやり収納>で、一番のおすすめはラベリング
特に、文具や爪切りなどの小物を人はよく捜している物ではないでしょうか?


家族からこういう言葉が出るということは、収納が共有できていない証拠です。
いちいち訊かれるあなたも嫌になってきますよね。
そこで、私が一番オススメしたいのが<ラベリング>です。
特に、閉じている状態では中が見えない引出しタイプの収納には、特にオススメします。
外にラベリングをしておくことで、引出しを引かなくても中身がわかるので便利です。
そして、使い終わってからあと片づけの時も、ラベリングをしておくことで元に戻す場所が誰でも分かりやすいのです。
ラベリングにもインスタ映えは無用!
子供のためにオモチャ収納を作っています。
さらに、子供が自分であと片づけもできるように、それぞれにラベリングをしていますね。
でも、いつまでたっても子供は自分であと片づけができません。
皆さんは、原因がわかりますか?
ラベリングに注目して下さい。
「Trains」、「Kitchen Tools」、「Blocks」
英語ですよね。
英語を習っている子供なら、これでもOKです。
でも、英語を知らない子供には意味がさっぱり分かりません。ただ何か書いているだけのシールです。
日本人は英語コンプレックスを持っていると言われています。横文字を使うとオシャレに見えると思うのです。
同じジャガイモでも、スポーツ新聞よりも英字新聞で包む方がオシャレさを演出できるでしょ?
こうしたことを、私は他人の目を気にしすぎた「インスタ映え収納」と呼んでいます。

だけど、それって心の中に他人の目も気にしていませんか?
もう一度申し上げます。
誰のための家なのか?
誰のための収納なのか?
自分だけではなく、家族に寄り添って考えてあげてください。
子供やご主人の立場に立って考えてあげてください。
そこに、あなたの家族を想う愛情を込められるのではないでしょうか?
それこそが、私が提唱している<おもいやり収納>なのです。
印鑑、銀行の通帳、カード類の収納場所に、「印鑑・通帳・カード」とラベリングするのは危険です。
空き巣のための収納になってしまいます ^^;
他にも免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどの身分を保証できる物も同様です。
こうした物の収納場所には、あえてラベリングをしないのも1つの方法です。
ただし、家族にココに入れているからねと場所の共有だけはしておきましょう。
まとめ:
誰のための収納なのか?
もしかして、自分だけが満足している収納になっていないでしょうか?
自分だけが分かればいい、自分だけが使い勝手が良ければいい、というジコチュウ収納であってはいけないわけです。
1人暮らしの方や、自分しか使わない部屋や物だから、ジコチュウ収納でもいいのでは?と思いがちです。
通常は、他の人が使わないのでしたら、ジコチュウでもいいかもしれません。
でも、いざという何かの時に、他の人でもすぐに物の場所が分からなければ大変な事態になってしまいます。
縁起の悪い例え話ですが
奥さんが旅行先でケガをして入院することになってしまいました。
家族に頼んで、着替えの衣類や健康保険証などを持ってきてもらわなくてはいけません。
パジャマや下着だけでも、家族にすぐ分かるようになっていますか?
健康保険証や印鑑の収納場所は共有できていますか?
1人暮らしの人であっても、自分しか使わない物であっても、自分以外の人でもすぐに分かりやすい収納にしておかなくてはいけないのです。
こうした<おもいやり収納>や、誰でも分かりやすい<共有できた収納>を心掛けて、収納を作っていくことは、結果的に見た目もステキな収納になるものです。
もう一度、あなたの家の中の収納を、<家族のため>の収納になっているかという目線でチェックしてみてください。
もしくは、家族に尋ねてみてください。
要望や不満が出るということは、<おもいやり>のエッセンスがまだ足りないのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お役に立てましたら嬉しいです。
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