衣替えやクリーニングに出した衣類を黄ばみやカビや虫くいから守る正しい保管方法

<はじめに>
衣替えでシーズンオフの衣類をしまう時、クリーニングに出した服をしまう時に注意していただきたいことがあります。
けっこう多くの人が間違っている収納をなさっています。
せっかく洗濯やクリーニングでキレイになったのに、保管中に黄ばんだり、カビが生えたり、虫食いにあったりして台無しになっては意味がありません。
衣類カバーの正しい素材の選び方とかけ方、防虫剤の正しい置き方、新聞紙や使い捨てカイロの再利用方法で衣類を大切に守れる保管方法を整理収納アドバイザーの私がアドバイスさせていただきます。
目次
クリーニングのビニールは捨ててますか?
あなたはもしかすると、クリーニングから戻ってきた時に衣類を包んでいるビニールのまま保管していないでしょうか?
せっかくカバーしてくれてるので、そのまま保管した方がいいと勘違いしている人が多いです。
このビニールは、お客様に渡すまでに汚れたりホコリが付着するのを防ぐためだけのものです。
ビニールをかけたまま保管してしまうのは絶対におやめください!
ドライクリーニングとは、洗剤ではなく有機溶剤(石油のような物)で洗っていますので、ビニールで包んだままにすると以下のような問題が発生してしまいます。
- 溶剤の化学変化により異臭が衣類に残留
- 溶剤の化学変化により衣類の変色や色落ちが発生
- 湿気がこもるので黄ばみの発生
- 湿気がこもるのでカビの発生
- 湿気がこもるのでダニが大量発生
*ダニの糞も衣類に付着 - 湿気がこもるので虫食いの被害発生
良いことはひとつもありません。
クリーニング店はちゃんと明記している!
ビニールにはよく見ると「袋から出して保管してください」という注意書きがあります。
親切なクリーニング店では、「ビニールははずして保管して下さいね」と言ってくれます。
クリーニング店のプロからすると常識だと思ってたのですが、多くの人がビニールそのままの保管にしてて、クレームの発生が頻繁になってきたので、最近はちゃんとビニールに表示しているお店が増えました。
でも、こうしてても読まない人が多いので、相変わらずクレームはあるそうです。
いくら文句を言っても、ちゃんと表示されている以上、保管方法を間違ってた方が悪くなってしまいます。
もう一度言っておきますね。
クリーニングのビニールは絶対にはずして保管しましょう!
ビニールをはがしてもすぐに仕舞わない!
できたら、ビニールをはがして、すぐにしまわずに、しばらく空気や風にさらしてからの方がオススメです。
前述したように、ドライクリーニングは有機溶剤で洗濯していますので、臭いや化学物質が残っています。
しばらくしてからの方が臭いや化学物質が蒸発しますので、衣類を大切にするにはその方がいいですよ。
衣類(衣装)カバーの正しい選択
スーツやドレス、礼服などを衣類カバーで包んでいる人も多いはずです。
もしもお使いでしたら、今すぐクローゼットやタンスの中の衣類カバーの素材をチェックなさってください。
ビニール製や合皮製のカバーをお使いではないでしょうか?
だとすると、大変危険です!
- タンスやクローゼットに防虫剤を設置してても、防虫のための薬剤がビニールや合皮ではブロックされて衣類まで届きません。
*カバーの中は虫にとって安全な快適な状態になっています。 - ビニールや合皮の素材は湿気をこもらせてしまいますので、カビや虫くい、黄ばみの原因になってしまいます。
*汗や雨に濡れたままですと尚更危険です。 - ビニールや合皮は固い素材のため、衣類と擦れることで繊維が摩耗してほころんでしまいます。
衣装カバーは不織布がオススメ!
衣装カバーを使うのでしたら、不織布タイプをオススメします。
不織布でしたら薬剤も中に浸透しますし、湿気がこもりにくくなります。
100円ショップで売っている商品でも充分ですので、取り替えていただくのがいいです。
せっかくお店でくれたカバーなのに捨てるのはモッタイナイって思うかもしれませんが、衣類をダメにしてしまう方がモッタイナイですよね。
衣類(衣装)カバーはいらない!
私はロングタイプの衣類カバーは一切持っていません。
ジャケットやスーツを買う時にも、お店でお別れして帰ります。つまり、「私は使わないので置いて帰ります。」と言って持って帰らないんです。
特に、先ほどお話ししましたようにビニールや合皮製だとデメリットの方が多いからです。
そしてもう一つの理由があります。
いちいちファスナーを開けないと中の服が見えなくて分からないからです!
着たい服を捜しているのに、これも違った、これも違うって、ファスナーの開け閉めを繰り返すのは面倒ですからね。
こうした理由から、私はお店でももらいませんし、使ってもいません。
肩だけカバーがオススメです!
それでも、シーズンオフの服や礼服などのしばらく着ない衣類には、肩にホコリがつくのを防ぐために「肩だけのカバー(不織布)」を使っています。
これだと、防虫効果もありますし、ファスナーの開け閉めも必要なく見えますのでストレスがありません。
100円ショップでも売っています。
アストロ 洋服カバー ハーフ 10枚組 ハーフサイズ フリル調 不織布製 大切な洋服をホコリや湿気・汚れから守ります! 605-09
Amazonでも、半透明の商品が売っていますね。半透明だとより中の服が見えて便利ですよね。
クリーニング店のビニールを肩だけカバーにする方法もありかも
いくら100円でもお金がかかります。
そこでクリーニング店のビニールを活用すればタダでできます。
ビニールを半分だけハサミでカットするだけです ^^
こうすれば、全ての問題は解決できますよね。
防虫剤の正しい置き方
せっかくの防虫剤も置き方を間違うと効果が弱まってしまいます。
正しい置き方と私のちょっと工夫した方法をご紹介します。
防虫剤には表と裏があります。
字が書いてある上の部分から薬剤が出ていると勘違いしている人がいますが、裏側から出ているのが正しいので間違わないで下さいね。
一般的に売られている防虫剤は必ず衣類の一番上に置いて下さい。
薬剤は空気より重いので、上に置かないと衣類全体に行き届かなくなってしまいます。
けっこう衣装ケースやタンスの引き出しの下に置いている人がいますが、効果が弱くなるので間違えないで置いて下さい。
衣装ケースのフタの裏側に防虫剤を貼っておく裏ワザ
衣類の上に置いておくと、防虫剤が衣装ケースやタンスの引出しの下の方に落ちたりすることがあります。
せっかく上に置いたのに気付くと底の方に落ちてしまっているんです。
どうしても衣装ケースを動かしたり、引出しの開け閉めの際に防虫剤が動いてしまうのでしょうね。
そこで、私はちょっとした工夫をしています。
フタの裏側に両面テープで防虫剤を貼っておくのです。
すると、フタをかぶせた時はこうなります。
防虫剤がフタにくっついているので下に落下する心配もありません。
常に防虫剤の薬剤が上から下へと落ちていきますので無駄がありません。
引出しタイプの衣装ケースやタンスの引き出しの場合は、上や横に貼ります。
できるだけ上の方に貼っておくことで、中に万遍なく薬剤が行き届くようにしておけば効果をアップさせられます。
新聞紙の活用で除湿と防虫効果も
湿気の多い日本では、昔から紙を活用していました。
障子やふすまはその典型的な例です。
紙は湿気をよく吸うので、衣類を収納する時にも活用するべきです。
私が実際にやっている実例をご紹介します。
衣装ケースの底に新聞紙を敷いています。
タンスの方は引出しの底に敷いておくといいでしょう。
湿気は空気より重いので新聞紙は必ず下に敷いておく方が効果的です。
クリップ付のハンガーに朝刊1日分を留めて吊るしておきます。
または、新聞をくるくると丸めて吊るしておいてもいいです。
汗や雨に濡れた服の湿気が、タンスやクローゼットの中にこもってしまい、カビや虫くいの原因になってしまいます。
こもった湿気を除湿するために、新聞紙をつるしておくのもオススメです。
さらに防虫効果も!
新聞紙のインクの臭いを虫が嫌うと言われています。
新聞紙を使うと防虫効果も期待できます。
さらに消臭効果も!
湿気を吸うということは同時に臭いも吸収してくれるわけです。
新聞紙を使うと、除湿、消臭、防虫と一石三鳥の効果を期待できます。
そして何と言っても、普段は捨てる物ですからタダですよね ^^
「水とり〇〇さん」のような市販品もありますが、容器にたまった水を捨てたり、その容器を捨てる手間が面倒です。
新聞紙でしたら、取り替えも簡単です。
\Point/
新聞の取り替えの目安
*新聞が黄色くなってきたら取り替え時期です。
*衣替えのタイミングで新しい新聞に交換するのが面倒じゃないかも
新聞のインクが服につくかも?
心配な人は、新聞の上に白紙のコピー用紙や裏が印刷されていないチラシ、不織布、和紙などを置いておくといいですよ。
自宅でもクリーニング店でも洗えない服は買ってはいけない!
そもそも自分で洗濯できない服やクリーニングにも出せない服は買うべきではありません。
服って着れば必ず汚れる物ですから、洗えない服を買うと絶対に後悔することになりますからね。
皆さんの衣類にも「洗濯マーク」のタグが付いていると思いますのでチェックしてみてください。
そして、今後服を買う時には必ず以下の2点をチェックしてから買うようになさってください。
「手洗いマーク」に×が付いている衣類は自分で洗うことはできません。
「ドライクリーニング」に、×が付いている衣類はクリーニング店でも洗ってもらえません。
少なくとも、ドライクリーニングが×の衣類は買ってはいけません。
仕方がないからと自分で洗ってしまって、服が台無しになったという話はよく聞きます。
手洗いもドライクリーニングも両方とも×の衣類は絶対に買ってはいけません。もうお手上げ状態です。
汚れたら汚れたまま着るか、捨てるしかなくなります。
けっこう多くの人が洗濯マークをチェックせずに服を買っていると思います。
クリーニング代も馬鹿になりませんから、特別な衣類以外は自分の家で洗える物を買っておく方が賢明です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クリーニングに出して綺麗になった服も保管方法を間違うと台無しになってしまうことがあります。
ファストファッションの普及で、服が安く買える時代です。
だからと言って、汚れたり虫くいになったら、また買えばいいじゃん!と云うのは間違ってる気がします。
安い服でも高い服でも、お金を出して買った服です。
自分が選び気に入った服です。
できるだけ長く着てやれるように大切に扱ってあげましょうね。
モノ屋敷だった私が「スッキリ・キレイ整活」を実現できたノウハウを無料で購読できます。
捨てられない人、散らかし癖のある人に必ずお役にたてる私からの毎朝のメッセージです。
掃除や洗濯、ファイリング、防カビ・防虫のお役立ち情報もお届けしています。
ぜひご参加ください。