私が整理収納アドバイザーになろうと決意した思いと理由を令和になっても忘れない!

私は2009年に整理収納アドバイザー2級認定講座を受講し、同年に1級も取得しました。
そもそもの受講目的は整理収納アドバイザーになろうと思ったからではありません。
でも、整理を学んだことによって、私の人生は180℃転換してしまいました。
最終的には本業をやめて、整理収納アドバイザーとして、整理ist 佐藤亮介として生きていくことになりました。
その理由をお話させていただきます。
私の社会人のスタートは菓子メーカーから始まりました。
その後、転職しましたが、一貫して食品業界における商品開発、マーケティング、広告宣伝といった仕事をしてきました。
独立し、食品、洗剤、日用品などの商品開発、外食チェーンのメニュー開発などのコンサルティングをしました。
当時は正直にお話すると、「売れてなんぼ」しか考えていませんでした。
とにかくヒット商品を作ることが使命でした。
そのためには、どんな手段を使ってもいいからと考えていました。
二度買い、三度買い、無駄買い、衝動買いをいかに消費者にさせるかでした。
思わず欲しくなるようなキャッチコピー。
誤解をさせて手に取らせる商品名。
とにかく消費者に大量消費させること、お金を使わせることに頭を使っていました。
だけど、本来私はそういうことをしたくて食品業界に入ったわけではありませんでした。
20歳そこそこの頃に、世界で飢えに苦しむ子供たちを救うボランティアに参加したことがあります。
アフリカの数か国をまわりました。
そこには、食べ物や水さえもなく餓死していく子供たちがたくさんいました。
地べたをはいつくばって、アリなどの虫を食べている子供。
動物のおしっこでも飲む子供。
草を抜いて根っこを食べる子供。
1人の女の子が私に言いました。
通訳の人に教えてもらうと、彼女はこう私に言ったそうです。
「どうして私は生まれてきたの?」
私は彼女に何の言葉も返すことができませんでした。
「頑張って生きよう!」
そんなありきたりの言葉は、恵まれている人間の言葉でしかありません。
彼女はもう充分すぎるほど頑張って生きているんです。
数時間後に彼女は亡くなりました。
その光景を目と心に焼きつけて帰国しました。
私はいつの日かあの子供たちに甘いお菓子を食べさせてあげたい、おなか一杯に食べ物を食べさせてあげたい。
そんな思いから食品業界に就職しました。
だけど、いつしか私はその思いと決意を忘れていきました。
そればかりか、大量に買わせること、消費させることしか考えない人間になってしまいました。
冷蔵庫の中をギューギュー詰めにする手伝いをしてきました。
食べきれずに廃棄するシーン、売れ残って廃棄する場面を見ても、何の違和感も持たない人間になってしまっていました。
そうした中、ネットで「整理収納アドバイザー2級認定講座」を知りました。
もともとは物が捨てられない男で、物だらけの家で暮らしていた経験があったので、興味がてらに申し込んでみたのです。
冒頭にもお話したように、私は整理収納アドバイザーになりたくて受講したのではありません。
特別の思いや目的はありませんでした。
だけど、私の人生をリセットや取り戻してくれたと言っても過言ではありません。
いかに、今の日本人が無駄な買い物をし、無駄な物を溢れんばかりに持ち、かと言って使いもせずしまい込んでいるだけの状態なのかを痛感しました。
まさに、その状態を作ってきた犯人は、誰でもなく自分だってことに気がついたのです。
ハッと目が覚めました!
死んでいったあの子たちの顔が目の前に現れました。
悲しい顔している子供、怒って私をにらんでいる子供たち。
初心を思い出した私は罪悪感と後悔の念に包まれました。
俺は今までなんという愚かなことをしてきたんだろう!
「整理」の教えは、私に気づかせてくれました。
それから、私の商品開発やメニュー提案は変わっていきました。
だけど、大量生産、大量消費、大量廃棄の時代には受け入れてはもらえませんでした。
メーカーや企業になかなか理解してもらえない。
そこで気がついたんです。
生産側からではなく、消費者側から変えていかなくてはいけないんだと!
消費者が変われば、必ず企業も変わっていくはず。
国や社会も変わるはず。
そのためには、自分が草の根運動で動き始めるしかない。
全く消費が滞るナチュラリズムでは経済も衰退してしまいます。
だけど、無駄な消費や所有はやめていくべきです。
それを推し進めるのは「整理」の考え方を多くの人に知ってもらうことです。
「整理」とは、「捨てる」ではないこと。
「整理」とは、「買うな!」「持つな!」ではないこと。
「整理」とは、モノを通じて自分と向き合える時間。
そうした事を正しく学ぶことによって、今持っているモノを厳選することができます。
そして、買う時にも自分にとって本当に必要なモノなのかを考えられるようになります。
私自身が衝動買いの鬼でした。
新しモノが大好き人間でした。
整理収納アドバイザー2級認定講座で「整理」を学んだことで、無駄買いがなくなりました。
「整理」とは、家や職場の身の回りをキレイにしていくことだけが目的や最終地点ではありません。
頭や心の中がスッキリと整った状態にすることです。
整理をする目的は人それぞれです。
「とりあえずは、スッキリキレイな家で暮らせるようにしたい」が最初の目的かもしれません。
でも、実はその先に自分が求めていた答えが待っているのです。
その世界や時間に導いてくれるのは、「整理」です。
まずは、あなたにも第1歩を踏み出していただきたいです。
ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザー2級認定講座
私は毎月2回~3回講師を務めています。
物が捨てられなかった私だからこそ、同じ悩みの人の気持ちは理解できます。
だから、私は「捨てない整理」を提唱しています。
そして、数十年間の誤った人生から軌道修正できた人間です。
「整理」に出会う前では気がつかなかった。
「整理」が私を気づかせてくれました。
あなたにもぜひお伝えしたい。
あなたにもぜひご自分を見つめなおしていただきたい。
あなたが変われば、あなたの身近な人たちも変わるでしょう。
そういう人が増えていけば、必ず日本をもう一度無駄のない、正真正銘のキレイな国に変えていけるでしょう。
どうかお力をお貸しください。
未来の子供たちのために。
そして、死んでいった子供たち、今も飢えに苦しむ子供たちのためにも。