小林麻央さんが残してくれたモノに私たちは「ありがとう」を贈りましょう。

目次
小林麻央さんが残したモノとは
小林麻央さんは、2017年6月22日の夜に逝去されました。
心より哀悼とご家族の方にはお悔みを申し上げます。
彼女の誕生日は7月12日。
その日を迎えることなく旅立たれてしまいました。
そのニュースは日本中を悲しみに包みこみました。
だけど、彼女は私たちに悲しんでもらいたいわけじゃないと思います。
泣いてほしいわけじゃないと思います。
彼女は私たちに大切なことを教えて旅立たれたのです。
愛
勇気
笑顔
最後まで彼女は「愛」に包まれた幸せそうな「笑顔」を私たちに見せてくれました。
その「勇気」は、思ひ量る事の出来ないものです。
今、私たちは彼女に、
私たちの方こそ
「ありがとうございました」の感謝の気持ちを贈らなければなりません。
私が突然死の時に残したモノとは
私は十数年前に突然死しました。
奇跡的にこの世に戻ってこれたわけですが、その時の記憶は何も残っていません。
仕事中に2時間の仮眠をとろうとソファに横になった時点で、私の記憶は一時停止し空白の時間を作ってしまいました。
私の当時はモノだらけの「モノ屋敷」でした。
もしもあの時にあのまま逝ってしまっていたら、残された者たちに大量の物を残したままでした。
私があの時に残したモノは、彼女のように「愛」も「勇気」も「笑顔」も何一つ大切なモノではありませんでした。
逆に、みんなに「後処理」という厄介なモノを残してしまってたわけです。
昨年、私は小さな癌の告知を受けました。
その時に真っ先に頭に感じたことは、「自分は何を残しておけばいいのか」でした。
僅かでもお金を残してやらなければ。
私はまずはそれを考えたんです。
だけど、小林麻央さんのブログを見てきて、自分は間違ってたことに気がつきました。
最後に残すべきモノは、お金や物ではありません。
人を心から愛する気持ち
いつのまにか、その人が傍に居てくれるのは当たり前になってしまいます。
あれほどに相手を愛してやまなかった気持ちを忘れてはいけないよって、私たちに教えてくれたんですよね。
だからこそ、彼女の最期の言葉は
愛してる
いつの間にか、日本人は忘れてしまっていってるのかもしれません。
それなりにお金を持ち、買いたい物は買える。
便利な家電やグッズ、服やバッグ、食器、・・・・・・。
持っていない物は無いって程に持つことができています。
そうした変化の中で本当に大切なモノを見失っているのかもしれません。
「そうした大切なことを思い出してね。」
「本当に大切なモノを見失わないでね。」
彼女が最期にご主人へ贈った「愛してる」の言葉は、もしかしたら私たちへのメッセージでもあったのかもしれません。
私は彼女に感謝しています。
私自身が癌の告知を受け、さすがに気持ちが消沈した時に彼女のブログでどれだけ励まされたことか。
どれだけ勇気を与えられ、前向きに生きていくことができたことか。
そして、最後の最期まで、彼女は笑顔で包み込んでくれました。
そうした彼女の全てが、彼女の「愛」でした。
「愛」を忘れないでね。
お金でも物でもなく、相手を想う心こそが、私たちが常に忘れてはいけない、育まなくてはいけない「モノ」なんだと教えてくれました。
今日生きていること。
今生きていること。
好きな物を食べ、
好きな物を飲み、
美しい四季の移り変わりを観ることができ、
人と話し、笑い、怒り、
歩き、走り、
お風呂に入り、
ベッドで眠り、
痛いところはなく、
これが当たり前だけど、当たり前なんかじゃなく、
むしろ奇跡の連続なのかもしれないと、
こころから全てに感謝の気持ちでいなければいけません。
あなたは何を残しますか?
縁起の悪いことを申し上げます。
お許しください。
もしも、あなたが余命宣告をされたとしたら、何を残しますか?
または、あなたには何が残りましたか?
日本は戦争で多くのモノを失いました。
私は体験していないので、その状態も、その時生きていた人の辛さは実感できません。
日本人は物は失ったけど、大事なモノを失っていませんでした。
それは、「夢」、「希望」です。
だから、私たちの先輩たちは必死に生き、働き、日本を経済大国までにしてくれました。
世界で唯一、敗戦国だった国がここまでになったのです。
経済的にも豊かになった日本人は便利な家電により家事もラクになりました。
車も持っています。
エアコンがあるので暑い、寒いからも解放されています。
服やバッグ、靴などファッションも楽しめています。
大量の物を買うことができ、持ってきました。
そして、今も増え続けています。
だけど、何が残ったんでしょうか?
その一方で、何を失ってきたんでしょうか?
だからと言って、物は要らないと申し上げているのではありません。
私だって服も車もパソコンも必要です。
家じゅうが物に占領され、物に振り回されている状況は異常なのかもしれません。
本来の日本人が培い、伝えてきた教えや文化とは違います。
もう一度、自分が残すべき物は何なのか?
厳選してみるべきだと思います。
そうした中で、本当に自分にとっての「残すべき大切なモノ」が見えて、見つかるものだと思います。
小林麻央さんの「愛」を活かしていきましょう。
忘れないようにしましょう。
市川海老蔵さんが会見でおっしゃっていました。
「麻央は皆様のお傍にいます。」
私たちを見守っていてくださっています。
だけど、私たちはこれ以上彼女の愛に寄りすがってはいけません。
安らかに安心して天国へ見送ってあげなければいけませんよね。
それが彼女や、残されたご家族への想いだと思います。
あなたの傍に居てくれている人をもう一度愛しましょう。
あなたの傍に居てくれる人がいることに感謝しましょう。
あなたが持っているモノにも愛を注ぎましょう。
あなたの暮らしを便利に、快適に、幸せにしてくれているモノを粗末にしないでください。
買ってきた物なら使ってあげてください。
持っているのなら着てあげてください。
「物を大切にする」ではなく、
本来の日本人の教えは、
「物を大切に使う」です。
「物を大切にする」って言うと、今の日本人は物をため込みます。
そうじゃなく、「物を大切に使う」という意識と行動に変えていきましょう。
これこそが、日本人の
物は使ってこそ、大切にしているという教えです。
命をどう使うか?何のために使うか?を教えてくれた小林麻央さん、ありがとうございました。
人はいつまで生きるかは自分では決められません。
だけど、
人はいかに生きるかは自分で決められます。
麻央さんは自分の命を家族や癌で苦しんでいる人、多くの人のために自分の命を使われました。
彼女はキャスター時代から「植樹」の活動を続けてきました。
「植樹」を通じて「命」の大切さを伝えたかったのでしょう。
彼女の木々は彼女の命を注がれ、大きく育っていくことでしょう。
人はいかに生きるか。
いかに生きたか。
そこに自分の生きた証があるのでしょう。
それを教えてくれた麻央さんに心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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