薬(箱)の収納場所の適材適所はどこがいいでしょうか?プロがすすめる薬の整理収納

【はじめに】
あなたのお宅では、薬の置き場所や収納場所はちゃんと決められていますか?
意外に、家の中のあっちこっちに置かれたままになってたりしませんか?
たとえ風邪薬でも、赤ちゃんや幼児が誤飲してしまうと危険です。
今すぐにでも薬の管理だけはご注意なさってくださいね。
そこで、プロの整理収納アドバイザーが、薬や薬箱の収納でココがおすすめ!というお話をしたいと思います。
特にお子様がいらっしゃるご家庭ではご参考にしていただければ幸いです。
目次
薬の収納や置き場所はキッチン周りがベスト!
この写真は我が家での薬箱の置き場所です。ご覧の通り、食器棚の中のココに定位置にして収納しています。
私は薬の定位置は、キッチンに近い方がいいと考えているからです。
その理由を説明しますね。
薬箱の中で一番使用頻度が高いのは消毒液と絆創膏(カットバン)だから
家庭でのケガは、圧倒的に台所が一番多いのです。
包丁やピーラーなどで指を切ったり、水や洗剤によるひび割れの出血、やけどです。
出血しているのに、消毒液や絆創膏を寝室などの他の部屋まで取りに行くのって大変ですよね。
キッチンの近くに置いておけば、キズの部分を水道で洗って、消毒液をつけて、絆創膏を貼るのはすぐにできますよね。
子供が学校や遊びから帰宅する夕方は、主婦の方はだいたいキッチンに立っています。
外でケガをして帰ってきた子供にもすぐに対処できますよね。
絆創膏と消毒液は玄関の下駄箱もアリかも
もしも、ママの台所よりも子供の怪我の方が頻度が多ければ、絆創膏と消毒液だけは玄関の下駄箱を定位置にしてもいいかもしれませんね。
要は、誰が・いつ・頻度で考えて、置き場所を決めればいいわけです。
庭の手入れでケガをすることもあるでしょうし、虫に刺されることもあるでしょう。
薬をどこか1ヶ所にまとめて置くという考え方もありますが、家庭の状況に応じてアレンジしてみることも大切ではないでしょうか?
薬を飲む時には水が必要だから
もう1つ、私が薬の置き場所をキッチン周りにオススメしている理由は、ほとんどの薬を飲む時には水が必要だからです。
病院でもらった薬以外にも、食あたり、頭痛、歯痛など急な時に飲む薬は水がなければいけません。
そういう時に、薬を他の部屋に取りに行って、キッチンでコップに水を注いで飲むというのは、アクション数も多くなりますし、動線も良くありません。
場合によっては、箱ごと薬を持ってくるので、またその箱を持って行って片づけなければならないことになります。
面倒くさいから、食卓などに置きっぱなしに。
冒頭の女性も、睡眠導入剤を飲むために寝室を薬置き場にしているとおっしゃっていましたが、結局キッチンに持ってきて飲んでいるのです。
そして、その薬を食卓の上に置きっぱなしにしてしてしまったために、お子さんが誤飲してしまいました。
薬は一歩間違えれば毒にもなります。
病気やケガを治す物である反面、健康を害してしまう危険な物でもあるという意識を持っておくことが大切ですよね。
キッチン周りや食器棚は家族にも共有しやすい場所だから
キッチンや食器棚のあるダイニングは、家族の共有スペースなので、薬の置き場所をみんなで共有しやすいというメリットもあります。
親の寝室や押入れなどは、他の家族があまり入らない部屋なので共有が難しいです。
いざという時に、すぐに見つけられて、すぐに処置ができるように置き場所にはくれぐれも配慮なさってください。
薬の整理は必ず定期的にしましょう!
今お話したように、薬は一歩間違えれば危険な物です。
薬置き場や薬箱の薬を定期的に整理することも忘れないで下さい。
病院からもらった処方薬をいつまでも取っている人がいます。
痛み止めの薬や風邪薬をもらい飲んでて、途中で治ったから余ってしまい、モッタイナイ、また今度風邪をひいたら飲もう!なんてことは絶対にしないでください。
医師や薬剤師さんは、その患者さんの症状にあわせて処方しているので、途中で治ったと自己診断せずに最後まで飲みきるようにしてくださいとおっしゃっています。
これは、治ったようでも完治していないことも多いので、最後まで飲むようにと云う意味もありますが、余らせて取っておかれて誤飲や古い薬を飲んで体調悪化にならないようにするのが本当の目的です。
- これ、何の薬だったっけ?
- これ、いつもらった薬だっけ?
- これ、自分がもらった薬だっけ?
ちょっとでも不安を感じた薬は早々に処分して下さい。
薬局で買った薬も、いくら未開封や1回も使っていない物でも、古い物は危険なので処分してください。
モッタイナイからと言って、それで体調を崩したり悪化させたのでは何にもなりませんからね。
かえって、無駄な病院代がかかってしまうことだってあるわけですから。
薬にも使用期限表示があります!
食品の賞味期限のように、薬にも使用期限の明記が定められています。
薬を飲む前に使用期限が過ぎていないかどうか必ず確認してください。
せき、たん、喘息用の飲み薬にも記載されています。
シロップにだって、ちゃんと書いていますよね。
そして、なんと絆創膏にも!
薬置き場や薬箱の中身を一度全部出して、使用期限を基準にして整理してみませんか?
ただし、重要な注意点があります!
この使用期限は、あくまでも未開封の場合です。
いくら箱入りで個包装だからと言っても、開封したら表示の期限日までは持ちません。
開封後は目安として、半年~1年と言われていますので早目に使い切ってください。
そのため、必ず開封日を箱に書いておくことをオススメします。書いておかなければ、絶対にいつ封を開けたか忘れてしまいますからね。
それから、薬の保管温度は室内保存は30℃以下、冷所保存は15℃以下、冷凍保存は不可です。
真夏の室内は30℃以上になる日もありますので、冷蔵庫で保管する方がいいかもしれません。
車の中は50℃以上になることもありますので、絶対に車内に置きっぱなしはダメです。
また、雪国のような地域では氷点下になるような場所も避けた方がいいです。
まとめ:
いかがでしたでしょうか?
薬ひとつとっても、収納って奥が深いですよね。
自分だけじゃなく、家族のために、物の収納場所をどこにしておけばいいのかをよーく考えるようになさってください。
そうした収納こそが、私が提唱している<おもいやり収納>です。
ジコチュウ収納や他人の目を気にしすぎるインスタ映え収納では、家族はチンプンカンプンです。
自己満足の収納になってしまっては、いつまでたっても自分だけが家の中をバタバタと走り回ってしまう結果になります。
家族にも分かりやすい、共有できた収納をしていけば、あなたはいちいち「あれどこ?」って訊かれなくなります。
そして、あなたばっかりが片付けをしなくてもよくなります。
収納に「おもいやり」というエッセンスを入れるだけで、快適な暮らしが実現できるのです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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