風呂の垢やカビ、キッチン周りの油汚れ落とし、トイレ掃除で絶対に守るべきワンポイント!

<はじめに>
掃除が嫌いな人の理由は、
●時間がかかる
●疲れる
●思ったほど落ちない
で、結局は面倒くさい!ってなりますよね。
つまり、この3つが解決できれば楽になるし、楽しくなって面倒くささも解消できるのかもしれません。
であれば、掃除のプロ講師の私が、「たったこれだけで」の掃除のワンポイントをアドバイスいたします。
洗剤や重曹などを効率的に使うために、ぜひ身につけてみてください。
決して難しい方法ではありません。
もしかすると、知ってるけどやっていないだけかもしれません ^^
目次
お掃除上手になるコツは、頑張りすぎないこと!
多くの人の掃除をアドバイスしてきて、一番気になるのは頑張りすぎていることです。
音にするとこうです。
ゴシゴシ、ギュッギュッ、キュッキュッ。
掃除はスポーツや肉体労働ではありません。力を入れすぎるので、筋肉に乳酸が発生して疲れてしまうのです。
疲れるから、掃除はやりたくないって思うようになるんです。
力を込めなくても、いくら頑固な汚れも「たったこれだけ」のコツで落とせます。
って言うか、力を入れすぎてこするので、逆に汚れが頑固になると言っても過言ではありません。
洗剤や重曹などを使う時のコツは、待てるか待てないかで大きな差!
例えば、多くの人の浴槽洗いを見てると、洗剤をスプレーして、スポンジですぐにゴシゴシとこすっています。
これでは、折角の洗剤の効果が半減するだけでなく、疲れるだけです。
気を悪くされるかもしれませんが、急ぎすぎ、慌てすぎ、焦りすぎなんです。
早く掃除を終わらせたい気持ちはよく分かりますが、スプレーしたあとは焦らずに待ってみてください。
せっかく、洗剤のパワーが汚れを分解して浮かしてくれようとしているのに、その間を与えずにこすってしまうので頑固な汚れほど落ちなくなってしまいます。
待つと言っても、せいぜい1分以内です。
1分待つだけで、スポンジでこすらなくてもシャワーですすぐだけで充分に落ちるんです。
あなたは化粧水をつけて、すぐに乳液をつけますか?
お風呂上りに女性の方は、化粧水を顔などにつけますよね。つけてすぐに乳液をつけるでしょうか?
しばらく化粧水が肌に浸透するまで時間をあけませんか?
洗顔の時に石鹸で念入りに洗いませんか?
泡立てた石鹸を顔につけて、化粧を落としたりする時に毛穴までキレイにしようと念入りに洗いますよね。
石鹸を顔につけて、すぐにすすぐ人は少ないはずです。
煮込み料理は時間をかけて味をしみ込ませますよね?
おでん、大根やかぼちゃの煮込み料理などは、調味料を入れてすぐに火を止める人はいません。
しばらく、コトコトと煮込むはずです。翌日のカレーは美味しいとも言いますよね ^^
これらは全て、時間をかけて浸透させるためです。
洗剤でも同じ理屈なのです。
洗剤や重曹などをスプレーして、ちょっとだけ放置する!
たったこれだけで汚れ落ちは全然違います。
30秒~1分であれば待てるはずです。
ぜひ、今日から早速お試しになってみてください。
私のお風呂掃除のルーティン
私は毎晩、寝る前に浴槽だけでも洗っておくようにしています。
その理由は、垢や皮脂汚れは時間が経てば経つほど頑固になって落ちにくくなるからです。
浴槽がまだお湯で温かい内に掃除をしておくと、場合によっては洗剤を使わなくても落とせてしまうほどです。
私が毎晩やっているルーティンをご紹介します。
1.まずはお風呂のお湯を抜きます。
2.喫水線(お湯が溜まっていた上の部分)をスポンジで軽くお湯をつけながら洗います。
*軽い汚れならこれだけで落ちます。
*浴槽の汚れは垢や皮脂というアブラなので、水と分離して喫水線の部分にこびりついています。
*浴槽の他の部分はそんなに汚れていないものなのです。
3.それでも落ちない汚れの場合は、喫水線の部分に洗剤や重曹水をスプレーします。
*そのまま放置します。
*洗剤や重曹水は下に垂れていきながら汚れを分解していきます。
4.待ってる間に歯を磨きます。
5.50℃くらいのシャワーですすぎます。
お風呂があまり汚れていない時には、2の作業はしません。
お湯を抜く間に歯を磨き、3の作業をして、待っている間にストレッチや洗濯の予約、洗剤の補充などをして時間を有効に使います。最後にシャワーですすいで終りです。
このようにルーティンという流れにしてみると、無駄な時間がないので面倒くささも感じません。
カビ退治も「待つ」が大切!
お風呂場やキッチンなどに生えたカビを除去するために、多くの人はカビキラーなどの塩素系漂白剤を使用すると思います。
だけど、このカビキラーを使う時にも「待つ」が足らない人が多いのです。
カビの胞子が壁などにくっつくと、菌糸という根を生やしていきます。この菌糸はコンクリートでも伸ばせるパワーを持っています。
放っておくと菌糸はドンドン奥へ奥へと伸ばしていきます。
こうなると、なかなか根こそぎ退治なんて難しくなります。
カビキラーをスプレーして、すぐにスポンジでこすったり、シャワーですすいでしまうというのは、まだカビキラーの液が菌糸の奥に浸透する前に流し落としてしまうことになります。
できるだけ奥の方までカビキラーを浸透させて、全部は無理でも菌糸を殺してしまわなくては、またすぐにカビは復活してしまいます。
カビキラーの上手な使い方
カビ退治で一番大切なポイントは、とにかく「待つ」です。
そして、できるだけ菌糸の奥にカビキラーを浸透させることです。
でも、壁に生えたカビにカビキラーをスプレーすると、
どうしても重力があるので垂れてしまいます。垂れてしまうと、せっかくスプレーしてもカビに対して攻撃力が弱まってしまいますよね。
そこで、洗面器にカビキラーを少量溜めて、100均やホームセンターで売っている紙ヒモを適当な大きさに切って
切った紙ひもをカビキラーの液の中に漬込みます。
紙ひもがない場合は、キッチンで使うペーパータオルを裂いて使ってもいいです。
*ティッシュは薄いので適していません。
紙ひもにカビキラーが浸透します。
カビの部分に貼りつけます。こうすれば、カビキラーの液は垂れ落ちることはありませんので、長い時間カビに対して攻撃を維持できます。
さらに、この上からラップをすれば乾燥しないので、もっと効果的です。
このまま30分以上待ちます。
あとは、スポンジで軽くこすって、残ったカビの色素を落とします。
しっかりとシャワーですすいでください。
この時も急がず、慌てず、しっかりとすすいでください。塩素系漂白剤の残留は健康に良くありません。
できましたら、50℃以上のシャワーがオススメです。
カビは50℃以上でダメージを受けますので、残ったカビの菌糸や胞子を殺しておけば、すぐには生えてこなくなりますよ。
トイレの便器掃除も「待つ」を忘れずに!
トイレの掃除の時も、洗剤をスプレーして、すぐにブラシでゴシゴシとこすったのでは汚れはなかなか落ちません。
スプレーしてから、30秒から1分放置してください。
その間に、洗剤が便や尿を分解して浮かせてくれます。
最近は以下のようなトイレ掃除を楽にしてくれる商品も売られていますよね。
アイリスオーヤマ 洗浄剤 トイレ用 モコモコ泡スプレー 335ml BP-MA335O
上手に使えば、トイレ掃除が楽になります。
だけど、いくら便利な商品でも、「待つ」ができない人にはお金の無駄遣いになります。
便器に投入したり、スプレーしたあと、「待つ」が我慢できなくて、すぐに水を流してしまうのです。
せっかく、待てば汚れを落としてあげますよって言ってるのですから、言うとおりに待ってみて下さいね ^^
換気扇や五徳、魚焼きグリルの油汚れも「待つ」が大事!
換気扇やフィルター、五徳、魚焼きグリルなどのキッチン周りは油汚れから避けて通ることはできません。
長い期間、洗っていないとすぐに頑固な油汚れになってしまいます。
そうした頑固になった油汚れを落とすためには、特に「待つ」が大事なってきます。
スポンジに洗剤をつけて、ゴシゴシこすったのでは落ちません。
中には、なんでもかんでもカビキラーやキッチンハイターなどの塩素系漂白剤で落とそうとする方がいらっしゃいますが、万が一それで落とせても、塩素系漂白剤は大変有害な物ですから、健康面を考えると決して多用しない方が賢明です。
段ボールとセスキ炭酸ソーダで油汚れは落とせます。
換気扇などのキッチン周りの油汚れはセスキ炭酸ソーダを使うと効果的です。重曹でもいいのですが、頑固になっている油汚れにはセスキ炭酸ソーダの方が協力です。
それでは、手順をお話していきます。
●段ボールの中に、ビニール袋を入れて、その中に50~60℃のお湯を溜めます。
●お湯の中にセスキ炭酸ソーダを溶かします。
*目安としてはお湯1Lに対して大さじ1杯程度です。
●その中に、換気扇などを漬込みます。
●そのまま約30分放置します。
●古い歯ブラシなどで残った汚れを除去します。
*漬込むだけで殆どの汚れは落ちています。
●50℃程度のお湯ですすいで終りです。
*水では残った油がかたまりますのでお湯の方がオススメです。
シンクにお湯とセスキ炭酸ソーダを溶かして漬け込んでもOK
シンクにお湯を溜めることができれば、そこにセスキ炭酸ソーダを溶かして、換気扇などを漬込んでも簡単でいいですね。
または、洗い桶やバケツなど、洗いたい物がスッポリと入る大きさの容器でしたら何でも代用していただいて構いません。
段ボールをオススメした理由は、お湯が冷めにくいので、油汚れを分解するパワーが高くなるからです。
シンクに水やお湯を溜める方法を知りたい方は、以下の記事をご参考になさってください。
洗剤を使う他の掃除や洗濯でも「待つ」「放置」を忘れないで!
例えば、ガラス窓を掃除する時、壁の汚れを落とす時、床の拭き掃除、衣類のしみ抜きや漂白などで、洗剤や漂白剤を使う時にも「待つ」「放置する」は必須です。
衣類の襟袖の皮脂汚れを落とすためには、洗濯機に洗剤や漂白剤を入れて洗うだけでは期待通りの結果は生まれません。シミ取りや漂白になると尚更です。
40℃くらいのぬるま湯に洗剤や漂白剤を溶かして、その中に30分程度漬けておくという時間を作らなければ、頑固な汚れは落ちません。
窓ガラスや壁などの汚れ、タバコのヤニなどは、洗剤をスプレーしてから少しの時間でいいので待ってください。
洗剤には、汚れを分解したり浮かせてくれるための成分が添加されているわけなので、その働きをしてくれている間は手を出さない方がいいのです。
「急いては事をしぞんじる」と言いますが、掃除の作業も焦ったり、急いだり、慌てはいけません!
汚れがなかなか落ちないと、ゴシゴシとこすったり、洗剤を何度もスプレーしたりと、結局時間がかかってしまうのです。
「急がば回れ」「果報は寝て待て」の精神で、やった方が結果的には早く掃除が終わるし、キレイにもなっているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頑固な汚れになればなるほど、スプレーしたあとに「待つ」時間が大切なのです。
「待つ」という時間をしないのは、洗剤や重曹の汚れを分解してくれるパワーを活かしきれていないことになります。
その分、汚れ落ちはグンと落ちてしまうのです。
頑固な汚れには、強力な洗剤を!といった宣伝につられて買ってしまいがちですが、いくら強力な洗剤を買っても、「待つ」をしなければ効果はないのです。
そうやって、次から次に新しい洗剤を買ってきてしまうので、家じゅうにいろいろな洗剤が増えていきます。お金もモッタイナイです。
洗剤や重曹の分解パワーを信じて、せめて30秒~1分でいいので待ちましょう。
そうすれば、スポンジでゴシゴシ、ギュッギュッってこすらなくても充分に汚れは落ちていきますから、その分疲れません。
お役に立てましたら幸いです。
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あなたのお掃除がもっと楽に、楽しく、エコになってほしいという思いです。
整理ist 佐藤亮介からのメッセージを受け取ってください。
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