家族が使いやすい収納とは?「おもいやり収納」で使い勝手の良い快適な暮らしが実現できます!

料理研究家の栗原はるみさんはこうおっしゃっていました。
美味しい料理を作るための一番のポイントは、まず自分が美味しい物を食べたいという気持ちが大切です。
何でもいいからとか、とりあえずお腹がいっぱいになればいいという気持ちは料理の味に出てしまいます。
自分にも、そして家族や恋人など相手に対しての「おもいやり」というエッセンスを忘れてはいけませんね。
栗原さんのメニューは決して手の込んだものばかりではありません。
デパートの地下や専門店に行かなくては買い揃えることができない材料はほとんど使いません。
それでも美味しいのは、栗原さんが「おもいやり」のこもった料理をなさっているからではないでしょうか?
ある日の会話。
ん?今日のカレーいつもと違うね。
え?おかしい?おいしくない?
ううん、いつもよりおいしいよ。
なんかスパイスが違うのかな?
でも、いつもと同じルーだし、作り方も特に変えてないわよ。
たぶん、君の「愛情スパイス」がいつもより多めなのかな?
こう言われて嬉しくない人はいないはずですよね。
「収納」もまさに「おもいやり」のスパイスを入れているかどうかで完成度は違ってきます。
目次
使いやすい快適な収納を完成させる3つのポイント
収納は、テレビや雑誌でよく見せられる見た目がオシャレ、センスがいいだけで作ってしまうのはよくありません。
自分や家族が本当に使い勝手の良い収納を作るために、まず優先するべきことは次の3点です。
- 捜さなくてもすぐに見つけることができる
- 取り出すのに手間や時間がかからない
- 使い終わった後すぐに元に片づけられる
つまり、「おもいやり」というエッセンスを入れなければいけません。
どれか一つでも欠けている収納は、いくら見た目がオシャレだったりセンスがよく見えても、結局は使い勝手の悪い未完成の収納です。
今、あなたのお宅のひとつひとつの収納をこの3点でチェックなさってみてください。
物を捜さなくてもすぐに見つけることができる仕組みや状態になっていますか?
見た目重視の収納の落とし穴は、捜す時間が前と全然解消されていないことが多いのです。
確かに、雑誌で見るようなオシャレでセンスの良い見栄えの良い収納はステキです。
お友達からも「素敵ね!」って褒めてもらえるかもしれません。
だけど、実際の暮らしで家族は快適になっているかというと???
結局、前と同じように爪切りやハサミひとつすぐに見つからない。
「え~と、爪切りはどの引出しに入れたんだっけ?」
「ハサミってどの引出しに入ってるの?」
これでは全然快適な収納の仕組みや状態になっていないということです。
分かりやすく言うと、「子どもでも分かりやすい仕組みや状態になっていますか?」です。
収納はジコチュウではいけません。
・自分さえ良ければいい
・自分さえ使い勝手が良ければいい
そうした収納を作ってしまうので、家族はついていけなくなってしまいます。
おい、爪切りはどこにある?
もー、いつものところでしょ!
いつものところってどこだよ?
もー、ここでしょ!
あれ?ないわ。おかしいな~、ここじゃなかったっけ???
こうした会話がしょっちゅうあるってことは、収納が未完成ということになります。
物を取り出すのに手間や時間がかからない仕組みや状態ですか?
ひとつの、物を取り出して使うまでにどれだけの時間がかかっているかを考えてみるようにしましょう。
捜す時間に加えて、取り出すのにも時間がかかったり、手間がいる収納はストレスになります。
それがいくら見た目が素敵な状態の収納であったとしても、次第に面倒くさくなっていくものです。
おい、爪切りはどこ?
もー、いつものとこでしょ!
いつものとこって?
洗面所に行って。
洗面所の引出しを開けて。
引出しの中に小物入れケースがあるわ。
そのケースのふたを開けたら入ってるわよ。
ご主人はどれだけの扉を開けていかなければ爪切りにたどりつかないでしょうか?
これを「アクション数」と言います。
極端な事例のように聞こえるかもしれませんが、結構多くの人がこうした収納を作っていらっしゃいます。
テレビや雑誌で見せられた収納を真似している典型的な話です。
私はこうした収納を「マトリョーシカ収納」と呼んでいます ^^
人はアクション数が2つ以上になると、めんどうくさい!と感じるようになってしまいます。
あなたのお宅のひとつひとつの収納をアクション数でチェックなさってみてください。
よく使う文具などの小物は1アクションで取り出せるようにしておく方が快適ですよね。
自分だけじゃなく、家族もこの方が分かりやすいです。
こうした仕組みを作ることで、「おい、爪切りはどこ?」って訊かれることもなくなるわけです。
物を使い終わった後すぐに元に片づけられる仕組みや状態になっていますか?
収納用品やグッズ、家具などを買ってきて、散らかっていた衣類を収納しようと思います。
衣類をコンパクトにたたむ「こんまり収納技」を使って、1枚1枚、キレイに畳みました。
さらに、雑誌で見たように縦収納で収めました。
やった~、キレイに片づいたわ!
だけど、しばらくたつとまたこうなってしまうのはなぜでしょうか?
私は収納の3ポイントの中で一番重要だと考えているのが、この「物をすぐに元に戻せる仕組みの完成」です。
・すぐに見つけられる仕組みはできた。
・すぐに取り出せて使える仕組みはできた。
だけど、最後の「すぐに元に戻せる仕組み」が未完成になっていると、すぐに物は散らかっていきます。
これを「未完成収納のリバウンド」と呼んでいます。
自分や家族へのおもいやり収納の実例
自分しか使わない物や収納であっても、自分に対しての「おもいやり」を忘れてはいけません。
引出しを開けたら、そこにある・そこに見えてるという状態が理想的です。
さらに、種類や用途別に仕切ったり、分類しておくことで、捜す時間は短縮されますし、使い終わったと元に戻す場所が決まっているので散らかりません。
衣類や靴下、下着などでも同じです。
それを使う人の立場になって、見えやすい・捜しやすい・出しやすいの「おもいやり」スパイスを込めてあげてくださいね。
普段使いの食器は、扉を取ってオープンにしました。
え~、人に全部中を見られちゃうわ!
恥ずかしいわ~
だから、あえてオープンにするのです。
人に見られるかもしれないという緊張感が、常にキレイにしておかなきゃ!って、あなたの意識を変えていきますよ。
扉で隠そうとするので、中がグチャグチャになりがちです。
イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパの家では、食器も「見える化」収納です。
日本人みたいに食器棚や吊戸棚に「隠す収納」はしません。
でも、昔の日本人も本当は「見える化」収納が得意だったんですけどね。
私はこうした収納を「見える化収納」ではなく、「魅せる収納」と呼んでいます。
私の収納は基本的に「見える・魅せる」収納が得意です。
その方がすぐに物は見つかるし、取り出せるし、片づけもしやすいからです。
私が家電開発者なら、スケルトン(透明)な冷蔵庫を作っちゃいます (笑)
でも、絶対にその方が冷蔵庫の中はスッキリ・キレイをキープできますし、何より廃棄する食品が激減するはずです。
とにかく、いろいろな収納用品や収納技で物を隠そう、隠そうとしているのが、今の多くの日本人ではないでしょうか?
隠せば、余計に物は見えなくなっていきます。
見えなくなれば、使われなくなって死蔵品となって朽ちていくのです。
もう一度、あなたの家の収納を上記の3ポイントでチェックなさってみてください。
そして、これから収納を改善して行く時や新たに作って行く時も、この3ポイントを忘れずになさってください。
人にもモノにも「おもいやり」をどうぞ忘れないでいてくださいね。
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