家事や育児を手伝ってくれない非協力的な男(夫、主人)をカジメン、イクメンにする必殺方法とは?

休みの日はソファーでゴロゴロと寝てばかり。
立ち上がったと思ったら、犬の散歩か打ちっぱなしに出かける。
洗車や庭いじりとか自分が興味ある事はするけど、片づけや掃除には全く無関心。
赤ん坊が泣いてても、「おい、泣いてるぞ~」で終わり。
こんな家事や育児を全然手伝ってくれない非協力的な男性やご主人に困っていませんか?
女性をひいきするつもりはなくても、同じ男として残念でしかたがありません。
こんにちは。
スッキリ・キレイ整活3S(整理・掃除・洗濯)講師の整理ist 佐藤亮介です。
「家事」という漢字に、男偏も女偏もついていません。
年齢を表すものもついていません。
「家事」とは、家の事と書くように、その家に住んでいる人は全員が協力し合ってやらなければいけないことなのです。
家事は女の仕事だから男はしなくていい。
俺はお金を稼いできてるんだから。
ゴミ捨てとお風呂掃除は主人のノルマ。
子供はしなくていい。
高齢者だからしなくていい。
こうした考え方は時代遅れですし、決めつけるのも良くありません。
ここでは、特に家の中で動かない男性に対してどうしていけばいいのかを、男の整理ist の私がアドバイスいたします。
最後まで宜しくお願い致します。
目次
腑に落ちないと動かないのが男の習性です。
まず女性の皆様に知っていただいた方がいい男の大前提をお伝えしておきますね。
男は女性に比べて、なかなかスイッチがONになりません。
女性からするとイライラを感じることが多いのではないでしょうか?
これは男女の脳の違いから起こります。
脳科学者の茂木先生に教えていただいた時に、先生は最初にこうおっしゃいました。
男と女は同じ人間だけど、違う生き物だと思った方がいいよ。
男性はモノ事の思考や判断を左脳を良く使い、女性は右脳をよく使っています。
左脳は理論的が得意で、右脳は直感やイメージが得意です。
例えば、私はある女性と話をしてて、この違いの一例に気がつきました。
「佐藤さん、この前見た雑誌に書いてあったんですけど・・・」
「佐藤さん、オレンジページとかは見たりするんですか?」
おそらく、多くの女性の方には何にも違和感がないはずです。
だけど、男の私からすると違和感だらけです ^^
雑誌を見るってどういうこと?
写真集なら分かります。
雑誌は読むでしょう?って思ってしまうのです。
まさに、これが左脳と右脳のどちらをメインに使っているかが分かると思います。
つまり、女性は直感やイメージで判断が早いのです。
だから、すぐにスイッチがONに入ります。
「うわー、このカフェ素敵ね。ちょっと入ってみよう!」
「美容院、今度こっちに行ってみようっと!」
男には無理です。
だから、昼ごはんも散髪屋も行きつけじゃないと安心できません。
つまり、これまでのお話をまとめますと、男がなぜすぐに腰をあげて行動しないのか?
または判断が遅れるのか?
その答えは、
- 腑に落ちていないから
- 理論的に理解しようとするから
- いろいろな選択肢からベストチョイスしようとするから
つまり、男はモノ事を判断するには、女性に比べて時間がかなりかかる生き物なのです。
その時間や行動が、女性から見ると、とろいって感じてしまうのです。
考えていないわけじゃないんです。
無視しているわけでもないのです。
男なりに一所懸命に考えているのです。
ただ、理論的な左脳はすぐに結論をだすのを止めます。
もっと慎重に、間違うなよ~、それで大丈夫か?って、見た目じゃ分かりにくいかもしれませんがフル回転しているのです。
だから、男は会議が大好きです。
男が多い会議は時間が長いです。
国会を見てても、ダラダラと長いですよね (笑)
ということで、女性の皆様にお願いを込めてのアドバイスです。
家事の頼みごとをする時には、少しでも理論的に話してあげてみてください。
お風呂のカビ落としてー!
では、男の左脳や心は動きにくいです。
カビって、お風呂中に目に見えない胞子がいっぱい飛んでるんだって。
だから、カビを退治しておかないと子供の健康にも良くないらしいよ。
もちろん、あなたの身体も心配だからね。
第一、カビがないお風呂って気持ちが良くって、くつろげるもんね。
私じゃ落とせなかったから、あなたに頼みたいんだけど、お願い!
こんな感じです。
すると、男はなるほど!そういうことか!って、なぜカビを落とさなきゃいけないのかって理解できるようになるわけです。
女性は短い言葉でも、直感やイメージで理解できるため、「カビ落として~」で済ませようとしがちですが、男の脳はそのような短い言葉では説得できないのです。
これが娘さんだったら、通じ合えるかもしれませんが、息子さんには同じように難しいと思って下さい。
え~、めんどうくさいな~って思うでしょうね ^^
そうなんです。
男って面倒くさい生き物なのです。
面倒くさい男を上手にコントロールできれば、あなたの家事もラクになっていきます。
男は小さなメンツの持ち主|それを潰してはいけません!
プライドを傷つけられたって言いますね。
だけど、昔からこうも言います。
男のメンツ(面子)と女のミエ(見栄)
男にはメンツがあります。
プライドなどというカッコいいものではありません。
そして、客観的にみると、男のメンツはちっぽけなものです。
例えば、洋式便器を汚している一番の犯人は男性なんですね。
立ったままオシッコをすると、かなり飛び散っていて、その滴が便器や床、壁までも汚してしまいます。
臭いも発生しますし、カビや菌の繁殖にもなっている原因です。
解決方法は、ただ座って用を足せばいいだけです。
だけど、これを男性に言うと、「男のメンツが許さない!」って返ってきます。
男が座ってするって、男であることを否定されるようなもんだ!とも。
私も男ですから、気持ち的にはわかります。
でも、所詮ちっぽけなメンツですよね。
座ってるのを誰かに見られるわけじゃないし、それでトイレが衛生的にも良くなるのなら、黙って座ればいいわけです。
おそらく、こういう男性も心の中では分かっていると思います。
ただ、女性から頭ごなしに「座ってしてよ!」って言われるので、ロジック(理論的)が得意な男性には、ただメンツをつぶされたとしか思えないのです。
私の男性向けの掃除のセミナーでは、ロジックで説明するように心掛けています。
立ったままのオシッコの場合、いろいろなパターンで実験した結果を見せます。
こんな感じです。
そして、その結果、トイレの中のカビや菌の繁殖がどうなっていくのかも解説していきます。
もしも、そんなトイレに赤ちゃんがハイハイして入ってきたら、あなたは平気ですか?
小さなお子さんがアレルギーや食中毒になっても平気ですか?
誰かに見られているわけではありません。
私たち男が黙って座れば、全て解決できるのです。
みなさん、いかがですか?
という風に、ロジック的にお話しをして、男性の心を動かすようにしています。
なるほど、そういうことなのか!って理解できると、男って言うことをきくようになります。
それでも、耳を傾けない、言うことをきいてくれないのは、もしかすると、あなたの言葉の整理(言葉がけ)が、男の心を動かすまでに至っていないのかもしれません。
男の心が喜ぶ言葉を選択して声をかければ木に登ります!
男も女も、子どもも大人も、褒められて嬉しくない人はいないでしょう。
褒められて気分を悪くする人はいないはずです。
私が大好きなある女性は、私が講演会やセミナーから戻ると、
おつかれさま。
今日はどうだった?
っていつも訊いてくれます。
皆さん、喜んでくれたよ。
おもしろかったって言ってくれたよ。
って返事をすると、
うん、よかったね。
さすがよね。
と言って、褒めてくれます。
この言葉だけで、疲れは吹っ飛びますし、嬉しさ200%状態です ^^
だけど。最近の日本人は人を褒めることが少なくなったとか、苦手な国民になったと言われています。
日本には昔から、「謙遜」とか「奥ゆかしさ」の文化があります。
特に、男は「黙して語らず」と言って、いちいち口にしなくても伝わるだろうとか、男のおしゃべりほど見っともないものはないって言われます。
だから余計に男は女性をあまり褒めたりしないのです。
それでも、結婚前に付き合っている時は、「かわいいね」とか、「料理が上手だね」、「センスがいいね」などと、少しは褒めているのですが、結婚後は「釣った魚には餌はやらない」とばかりに、全く言わなくなる人が多いです。
女性からすると面白くないですよね。
せっかく美容院に行ってきたのに、何も言ってくれないのはつまんないです。
子供が、「ママ、髪の毛がキレイになってる」とか言ってくれると、「〇〇ちゃんは気がついてくれたのね、大好き!」ってなります。
褒めてくれなくなった女性は、もう私も主人を褒めるのやめようってなっていくのです。
つまり、家の中で「褒め合う」がなくなっていく犯人は、だいたいが男にあります ^^
ですが、ここは女性に賢く馬鹿になっていただきたいのです。
男からのお願いです。
女性に賢く、馬鹿になってもらうのが一番の解決方法です。
余談ですが、私の祖父は警察官を退職後、詩人や俳人として活躍していました。
赤川という名前で、多くの詩や俳句、川柳を残しています。
佐藤の本家に行くと、写真の詩が飾られています。
「馬鹿になる ことも教える 里の母」と書いています。
これは祖父が佐藤の家訓として残してくれたものです。
特に、3人の娘に対して詠んだ詩だと言われています。
嫁として嫁いだ先で、偉そうにしてはいけないよ。
亭主や、そのご両親に感謝の気持ちや相手を立てること、褒めることを忘れてはいけません。
あなたが、賢く、馬鹿になりなさい。
あなたたちの母親のように。
今の女性の方からは男女差別とか、なんで女ばかりが我慢しなきゃいけないの!って反感をかうかもしれませんね。
ただ、実際、祖父と祖母は喧嘩どころか、言い争いさえもしたことがありません。
親子、兄弟も仲が良く、人の悪口を言ったりしません。
私が今一緒に暮らしている伯母は、5人兄弟の真ん中なので、上や下の兄弟・姉妹のことをよく覚えていて話を聴かせてくれます。
「父は母を褒め、母は父を立てていた」と話します。
確かに、祖父のことを私もよく覚えています。
食事の際には、祖父は必ず「今日も美味しそうなごはんだ。おいしくいただきます。」と言い、食べ終わると、「ああ、美味しかった。いつもごちそうさま。」と言っていました。
すると、祖母は、「おじいさんがお米を作ってくれて、薪も割ってくれてるから、美味しいご飯が炊けるんじゃ。」と返していました。
そういう環境で見て育った子供たちは、それぞれに家庭を持った時に同じ環境を作るのは当たり前だったのです。
男は気難しく、扱いにくい、面倒くさい生き物です。
だけど、一方で単純で、いつまでもガキで、おだてられるとすぐに木に登るのも男です。
日本の大女優の若尾文子さん。
建築家の黒川紀章氏の奥さんでもあります。
以前、若尾さんがテレビでおっしゃっていたのを覚えています。
最近の男が弱くなったとかって言ってるけど、男って昔から弱い生き物でしょ?
弱いから神様は腕力だけは強くしてくれただけ。
女、子どもを守るために腕力を与えたのよ。
家康にしろ、秀吉にしろ、歴上で偉そうにしていた殿様は、奥さんが上手にコントロールしてたでしょ。
女が「あなたは偉い、偉い」っておだてて、偉そうにさせてただけよ。
でも、女性も社会に出るようになって、男をおだててる暇がなくなったの。
男をおだてなくても自分も稼げるしね。
おだてられなくなった男は、そもそもの「弱い」本性だけになっちゃったってことじゃない?
だから、男の弱さは今に始まったことじゃないと思うわ。
私はそう思って、出しゃばらないようにしてるわよ (笑)
子供だけでも大変なのに、亭主のご機嫌取りまでしなきゃいけないの?
確かに、男の私からしても面倒なことですよね。
男も奥さんのために努力しなきゃいけません。
それは男性向けのセミナーで説教していますのでお任せください。
だけど、先ほどもお話ししましたように、男に変化させるには時間がかかります。
ここは、どうか女性の皆様に、賢く・馬鹿になっていただけると一気に解決に向かいますので宜しくお願い致します。
男の心を動かすためのいろいろなポイントを次項からお話しします。
男(夫)を責めない・否定しない、比べない
男やご主人をその気にさせるためには、女性の皆様に守っていただきたいお願いがあります。
- 責めない、追い詰めない
- 否定しない
- 人と比べない
「なんでしてくれないの?」
「どうして手伝ってくれないの?」
「何回も同じことを言わせないで!」
女性にそう言わせてしまう男が良くないのですが、そうやって責められたり、追い詰められると、余計に男は「やる気」を失います。
時には、反発心が強くなってしまいます。
否定されるのもおもしろくありません。
「あなたって、なんにもできない人よね。」
「違うの、タオルはそう畳むんじゃないの!」
「下手くそ!」
じゃあ、お前がやればいいだろ!って言い返してくるはずです。
これは子供に対しても同じことですが、相手に対して「できない」って言い続けてしまうと、その人は「自分はできないんだ」って思ってしまうようになってしまいます。
女性も、「お前は女のくせに片づけができないな」って言われると、カチンとくるはずです。
人は、否定からは何も前向きなことは生まれません。
人と比べて非難するのもやめましょう。
隣のご主人はいつも掃除を手伝ってくれるんだって。
友達の旦那は、料理も洗濯もなんだってできるらしいわ。
事項でお話ししますが、男は人と比べられて下に見られるのが一番嫌なんです。
ちっぽけなメンツをグシャってつぶされた気分になるからです。
間違っても、誰かと比べて非難しては、男は余計にやる気消失です。
男はナンバー1、女はオンリーワンで心が動く
ナンバー1とオンリーワン、どちらも一番ですが、男女で感じ方の違いがあると言われています。
男はナンバー1が好きです。
つまり、男は群れの中でトップになりたいという願望が強いのです。
ビジネスや政治の世界で、社長や総理大臣になりたいと思うのは男の方が圧倒的に多いです。
男はライバルや敵がいる中でのトップ願望です。
だから、前述したように、そのライバルや敵と比べられて下に見られるのが我慢できないのです。
一方、女性はと言うと、同じ一番でもオンリーワンが好きです。
つまり、「自分だけ」という願望です。
動物にも見られる本能です。
強い種を残していくために、強いオスを独占しようとします。
女性は街で同じ服を着ている人を見ると、嫌な気分になると言われます。
これは「私だけ」という女性のオンリーワンのプライドを傷つけられるからです。
だから、恋愛心理学では同じ「好き」や「愛してる」も男女で言い方を変えた方がいいと言われます。
女性には、「愛してるのは君だけだよ」
男性には、「あなたのことが誰よりも好き」
男は夜の世界にハマってしまうのは、ホステスさんはそういう男の心理をよく知っているからです。
「お客さんってダンディですね。」、「かっこいいですね。」
とは言いません。
「こんなダンディな男性って会ったことがないかも。」
「今日一番のかっこいい男の人かも」
これで、大抵の男は落ちます ^^
ホストクラブのホストは、女性のお客さんには「オンリーワン」で攻めて、落としていくのです ^^
つまり、あなたがご主人や男性を家事にもっと協力してもらいたいと思うなら、ナンバー1のセリフで褒めちぎれば、その気にさせられるってことです。
私の友達のご主人って、誰もオムツを換えられないんだって。あなたってスゴイわね。
あなたの換気扇の掃除って、プロよりすごいんじゃない?
こう褒められると、男は口にはしなくても、心の中では、「おお、まかせろ!」って嬉しくなっているはずです ^^
ありがとうや褒めるが苦手な人は「見たままを言葉で返す」必殺技
もしもご主人や男性が何か手伝ってくれた時には、必ず言葉を返してあげてください。
「ありがとう。」
「たすかったわ。」
「うれしいわ。」
こうした言葉を返していますか?
え~、だって手伝ってくれて当たり前だし・・・
いつもじゃないんです。気が向いた時だけだし・・・
なんか照れくさいし・・・
そうですよね。
手伝ってくれて当たり前だし、いつもしてくれるのならね。
って、本当ですか?^^
いつも手伝ってくれたとしても言えていない人もいるんじゃないですか?
もしも、照れたり、しばらく言っていないので口にしにくいというのでしたら、私が必殺技を伝授します。
その方法は、「ありがとう」や「うれしい」よりも効果的だと心理学では実証されています。
ずばり、「見たままを言葉にして返す」 です。
これではまだよく分からない人もいるでしょうね。
事項で解説します。
ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんのエピソードから学びましょう。
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんは、潔癖症と言われるほどのキレイ好きです。
そんな高嶋さんの実話をご紹介します。
急な仕事で食器を洗うことができずに出かけてしまったことがあったそうです。
仕事中もずっとそれが気になっていたそうです。
(さすが、キレイ好きですね)
仕事が終わって帰宅してみると、なんと置きっぱなしにしていた食器たちが全部洗ってシンクの上に並べてありました。
留守中にご主人が洗ってくれていたのです。
それを見た潔癖症の高嶋さんはご主人になんて言ったと思います?
まだ全然汚れが落ちてないじゃん!
洗いなおさなきゃ!
私はそう思いました。
だけど、高嶋さんは違いました。
あっ、洗ってくれたの?
嬉しい、たすかったわ~
つまり、高嶋さんは見たままを言葉にして返したのです。
すると、ご主人は
うん。
君には珍しく洗ってなかったから代わりに洗っておいたよ。
ここで、やっぱりご主人にダメダシしたのでは?
できたら、もうちょっと丁寧に洗って。
コップがまだくもってるわよ。
だけど、私の予想は真逆な結果になりました。
「参りました!」って、私は言いました。
高嶋さんはこう言ったんです。
すごいね。
食洗機よりキレイに洗ってくれてる!
みなさん、いかがですか?
男としたら、「俺は機械に勝てたのか!」って感動の瞬間ですよ!
高嶋さんはいつもこうした「見たまま・感じたまま」を言葉にして返していらっしゃいます。
テレビなどでは恐妻のイメージもありますが、全く逆で、人への思いやりや優しさに溢れた素敵な女性です。
普段から言っていなければ、こうした言葉はでるものじゃありませんよね。
これが先ほどお話ししました「見たままを言葉で返す」必殺技です。
心理学では、「認証」と言って、なによりも、どんな言葉よりも人が嬉しいと感じる方法だと実証されています。
日常の暮らしの中に、小さなチャンスがいっぱい転がっています。
その小さなチャンスを生かし切れていないと思います。
いつも靴下を脱ぎっぱなしにしていたご主人に、たまたま洗濯カゴに入れてくれていたチャンスを活かして、ある奥さんはこう言いました。
あなたが靴下を洗濯カゴに入れてくれたの?
すると、ご主人は
おお。
でも、続けて、
あっ、入れちゃいけなかったっけ?
そう言われた奥様は、自然とこう答えたそうです。
ううん、ありがとう、たすかるわ。
そして、そう言われたご主人はこう言ってくれたそうです。
今度から気をつけるよ!
奥さんは、見たままを言葉にして返しただけで、ご主人が自分で気をつけると言ってくれたわけです。
奥さんは強制したわけではありません。
でも、言葉の整理が不充分な人は、ここで言わなくてもいいことを言ってしまいます。
- やればできるじゃない!
- 今度からもお願いね!
- 今日は珍しいね!
全然、褒めている言葉とは言えませんよね。
中には、
「なんか怪しい」
「隠し事でもあるの?」
「浮気でもしてる?」
わざわざ言わなくてもいい言葉を選択していませんか?
私が提唱している「言葉の整理」とは、相手の人の心を嬉しく、幸せにさせる言葉を選ぶということです。
「言うべき言葉を言わず、言わなくてもいい言葉をあえて言う」
そんな日本人になってきているような気がします。
照れくさかったり、しばらく「ありがとう」とか言っていなくて言いにくい人は、「見たままを言葉にして返す」方法をお試し下さい。
この前、私の実話です。
私:
なんか、髪の毛がツヤツヤしてない?
女性:
よくわかったね。
昨日、美容院に行ったのよ。
気づいてくれると嬉しい!
「見たままを言葉にして返す」方法は、男女関係なく、子供にも通用する必殺技です。
日常に転がっている小さなチャンスを活かしてみましょう!
ねぇ、お風呂の鏡がピカピカになってるけど掃除してくれたの?
玄関掃除してくれたのは、あなたなの?
新聞が食卓にないけど片づけてくれたの?
何か気がついたら、ご主人や男性に言ってみてください。
必ず、その先には光が差し込むはずです ^^
男への頼み事は1度に1つだけを守ってください!
女性は、1度に平均で4つできるそうです。
例えば、料理を作りながら、2人の子どもの話し相手もできて、テレビの声も聴いてて、だけど味付けは間違わないって感じです。
一方、男は1度にできるのは、1つだけです。
男が同じことをしようとすると、味付けが無茶苦茶になったり、焦がしてしまったり、何一つ上手くいかなくなってしまいます。
だから、テレビで野球に熱中しているご主人に話しかけても返事がないのは仕方がないのです。
あなたのご主人が悪いのではなく、男は全般的にそういう生き物なんだと思ってあげてください。
子供も同じで、脳がまだ未発達なので、1つしかできないとお考えください。
こうした男女の違いを理解していれば、ご主人や子供になにかを手伝ってもらいたい時の頼み方が上手くいきます。
そうじゃないと、女性は複数の事ができるので、1度に複数のことを頼んだりします。
急に夕立が降ってきました。
そこで、あなたはこうご主人に頼みます。
ごめん、洗濯物入れてー!
ご主人は立ち上がって外に行こうとします。
さらに、あなたはこう言います。
ついでに畳んでおいてくれる?
はい、これで2つ目です。
さらに、またこう頼みます。
それ終わったら、お風呂洗ってくれる?
はい、3つ目です。
まだご主人は外にも行っていません。
そして、さらにこう言います。
お湯も入れておいてね。
はい、4つ目です。
トドメに、こうです。
そろそろ、子どものお迎えもお願いね。
男は完全にパニック状態に陥ります。
俺はいったい何からすればいいのだ?! 笑
ハッキリ申し上げておきます。
男に対して、1度に複数の事を頼んでも無理です。
男はそういう脳しか持っていないからです。
コックやデザイナーなどみたいに、毎日訓練している人はある程度できるようになりますが、一般の男にはかなりハードルが高いです。
子供も同じです。
1度に複数を頼むことは避けて、ひとつひとつ言ってやってください。
洗濯物入れてくれる?
入れ終わったなと思ったら、
ついでに、畳んでおいてくれる?
畳み終わったなと思ったら、お風呂を掃除してくれない?
こうやって、ひとつひとつ頼んでいかないと無理なのです。
えー、面倒くさい!
そうです。男や子供は面倒くさいんです。
許してください。
ひとつひとつ完了しなければ、次に進めないんです。
でも、ご主人やお子さんを上手にコントロールしている奥さんは、これをやっています。
ぜひ、忘れない下さいね。
男への頼み事はピンポイントの方が伝わりやすい!
さらに、男やご主人を上手にコントロールするには、ピンポイントで頼む方がよりいいです。
「お風呂をそうじしてくれる?」ではなく、
「浴槽を洗っておいて」
「このカビを落としてくれない?」
「あなたなら蛇口や鏡をピカピカにできると思うんだけど?」
こういう頼み方です。
単純な男の脳は、こうやってピンポイントで言われた方が分かりやすくて、よし、まかせろ!ってなりやすいんです。
これは、子どもも同じです。
ひとつひとつ、そして、ピンポイントで頼むことを心掛けてみてください。
必ず、上手くコントロールできるようになりますよ ^^
まぁ、つまり、男って子供と同じってことです ^^
コツをつかめば、簡単に協力体制を作ることだってできますよ。
ただし、必ず、大げさなくらいに褒めてあげてください。
「あなたにお風呂を掃除してもらった方が私がやるよりキレイだわ!」
「鏡を磨かせたら、あなたの右に出る人はいないかもね!」
見え見えの褒め言葉でも、男は心の中で滅茶苦茶喜んでいますよ。
これは本当ですからね。
男と女の脳の空間認識を知ればヒントが見つかります!
男の脳と女の脳の違いは冒頭でもお話ししました。
空間認識にも男女で違いがあると言われています。
家などの建物の中での男の空間認識は小さくなります。
一方、女性の空間認識は広くなります。
「天井が高い」をウリにしている大和ハウスのCMをご存知ではないですか?
奥さんが「天井の高い家を建ててよかったわね」と言うと、
夫役の竹ノ内豊さんは、「そうだね」って返事をしますが・・・・・・
実は、
「俺は嘘をついている」
「本当の俺は狭い場所が好きなんだ」
と、心の中で言っています ^^
私も子供の時には押入れや机の下が好きで、おもちゃを持ち込んで遊んでいた記憶があります。
男性のみなさんや、男の子をお持ちの方は、そういえば!って思いませんか?
男の家の中での空間認識は小さい・狭いが大好きです。
狭くても、自分の陣地をつくろうとするわけです。
自分だけの空間がほしいのです。
新築やリフォームの時に、ご依頼があってアドバイスをさせていただくことがあります。
その打ち合わせの時に、奥様はだいたい最初の言葉が「できるだけ収納場所をつくってほしい」、「収納場所は多ければ多いほどいいです」です。
一方、ご主人は、
「できたら自分の部屋がほしいな」っておっしゃいます。
またはお風呂にこだわったりして、「テレビが付いてたらいいよな~」
だけど、1秒もかからず奥様から、「いらない!」って秒殺 ^^;
確かに、家で仕事もしないのに男に部屋までは要らないと思います。
だけど、1畳、半畳でもいいのでご主人のスペースを作ってみることをご検討ください。
または、押入れも1/4に空間を分けられるので、その1つをご主人の収納場所に与えてみてください。
男性からよく言われるのが
子供は子供部屋があるからいいんですよ。
妻もキッチンや自分のクローゼットが確保してるのでいいんです。
俺の物を収める場所や、俺だけのスペースが家の中にないんですよ。
だから、仕方がないので男は廊下や玄関にゴルフバッグや釣り道具を置いたりします。
だけど、「どうしてここに置くわけ?」って怒られます。
これって、仕方がないわけです。
だって、場所がないわけなので。
さらに、自分のスペースがないので、リビングのソファが唯一の場所。
そこで寝そべってたり、ゲームやパソコンをしてると、掃除の邪魔!庭でも掃除して!なんて追い出される始末。
半畳分でもいいので、ご主人だけのスペースや、収納場所を作ってさしあげてください。
男はそれでも満足します。
家の中での空間認識はそれで充分なのですから。
これまでに私がアドバイスして新築されたご家庭はこれで上手くいっています。
家の中に男は自分の場所がないと、それをどこかに求めていきます。
そのひとつが、車の中。
そして、もうひとつは夜の世界。
もしくは、不倫相手の家 ^^;
家庭円満のためにも、ご主人や男性には小さな空間を作ってさしあげましょう!
因みに、この男女の空間認識は外に出ると逆転します。
男の空間は広くなり、女性は小さなくなります。
男は鳥瞰的に道や地図を認識しますので、抜け道とかも得意です。
あまり道に迷ったりしません。
一方、女性は道順や場所を覚えるのが苦手です。
赤い屋根の家を左折して、美容院を右折して・・・って、右脳を使って道を覚えたりします。
だから、赤い屋根が青い屋根になったり、美容院がカフェに変わると、もうアウトです ^^
男女の脳や空間認識の違いを知ってみるだけでも、相手のことが分かるようになって、対応の仕方を変えられるのではないでしょうか?
男は収集癖、女はコレクター
男は「収集癖」があると言われます。
確かに、子供の時からそれを持っています。
ミニカー、電車とレール、切手、昆虫採集、キャラクターカード、etc
大人になっても、ゴルフクラブやグッズ、釣り道具(ルアー)、日曜大工道具などです。
一方、女性にはそれがないかと言うとあります。
アクセサリー、化粧品、洋服、バッグ、帽子などファッション系の物をいろいろと持っていたいという願望がありますよね。
男は「収集家」
女性は「コレクター」
私はそう解釈しています。
どちらも、「集める」ことは好きなわけです。
だから、男性やご主人ばかりに、「要らないものばかり集めてー!」って怒るのも、ちょっと変なのです。
ただ、同じ「集める・収集」でも、男と女では違いがあります。
それは、男は「集める」・「飾る」・「見て(眺めて)」楽しむ生き物です。
一方、女性は「実用的な物」を集めて、身につけて楽しむ生き物です。
この「実用的」かどうかで、男女の差が出るのです。
ただ、飾って、見て、何が楽しいのか分からないと女性は思うわけですよね。
因みに、私はTシャツと腕時計をたくさん持っています。
さらに女性には絶対に理解していただけないと思いますが、そのTシャツは着ません ^^;
音楽プロデュースをしていた頃、コンサートグッズのTシャツがいつの間にかコレクションになってしまいました。
私の仕事場には、ハンガーに掛ったTシャツが、ズラ~っと並んでいます。
男の「収集癖」
女性の「コレクション」
お互いに、そういうことなのかって知れば、少しはお互いに歩み寄れませんか?
もうこんなとこにミニカー飾らないでよ!
ホコリも溜まるし、掃除はしにくいし、どこかにやって!じゃなきゃ捨てるよ!
これでは、男も黙っちゃいません。
お前こそ、着もしない服とか使ってもいないアクセサリーがあるじゃないか!
じゃあ、お前の方こそ捨ててみろよ!
すると、女性は
私のは、いざとなれば使えるの。
あなたのはただ飾ってるだけで何にもならないじゃない!
最終的には、男が押し切られて、どこか違う場所を求めて移動させます。
これでは、お互いにぶつかり合うだけで本当の解決には至りません。
男の「収集癖」は本能です。
だから、これは仕方がないのねと女性にも歩み寄ってあげてほしいのです。
そこで、前項でお話ししましたように、男にスペースを与えてあげればいいのです。
ここの場所なら飾ってもいいよ、このスペースにあなたの物をしまってもいいよ。
ただし!
男性のみなさん、その場所からはみ出した物は捨てられても文句は言ってはいけませんよ!
人の物を勝手に捨ててはいけません!余計に男は非協力的になってしまいます!
女性から時々、聴こえてくる話がこわいです ^^
物を捨てるのが苦手なんだけど、夫や子供の物は平気で捨てられるのよね~
これは絶対にやってはいけません!
いくら、あなたが見てゴミに見えようが、邪魔だったとしても、人の物を勝手に捨てるのは違反です。
1回でもやってしまうと、前科者になってしまいます。
勝手に捨てられた人はいつまでも覚えています。
ある意味、恨んでいます。
たとえ、ご主人がどこかに置き忘れてたりしても、目の前から消えてしまっていると、こう言うのです。
おまえ、また俺の物を勝手に捨てたな!
何か物が無くなるたびに、あなたは犯人扱いです。
さすがに、そう言われるとあなたも面白くありませんよね。
私は知りません!
あなたがどこかに置き忘れたんでしょ!
男はもう犯人はあなたしかいないと決めつけています。
嘘つけ!
前も勝手に捨てたじゃないか!
絶対におまえが捨てたにきまってる!
必ずこうなります。
いいですね。
いくら夫婦でも、親子でも、今持っている人が所有権を持っています。
だから、勝手に捨ててはいけません。
それは子供の物でも同じことなのです。
本当にお気を付けください。
ご主人や子供に片づけて!捨てて!って言う前に
「おもちゃを片づけないんだったら捨てるからね」って、子どもを叱る。
「読んだ新聞ぐらい片づけてよ!」って、夫を怒る。
言いたくなる気持ちは私にも充分理解できます。
でも、子どもやご主人がこう言い返してきたら、あなたはどうしますか?
「そういうママこそ、服が脱ぎっぱなしじゃないか!服捨ててもいいの?」
「そういうお前こそ、雑誌がテーブルに置きっぱなしじゃないか!」
逆もあります。
「おい、あっちにもこっちにもアクセサリーを置きっぱなしにするなよ!」とご主人。
そういうご主人も、ポケットの中身をあっちこっちに置きっぱなしにしていませんか?
人に指図する前に、まず自分はどうなんだろう?って考えてみてください。
自分もできていないのに相手を怒ったり、指図するのは、自分の不満やストレスをぶつけているだけです。
そうしたジコチュウの対応では、相手の心を動かすことはできませんよね。
まずは、「自分から」を忘れないでください。
男(夫、主人)をカジメン・イクメンにする方法のまとめ
- 頼みごとをする時には腑に落ちるように理論的(ロジック)に話す。
- 男のメンツをつぶさない。
- 責めない・否定しない・比べない。
- あなたが一番だとおだてる、褒める
- 見たままを言葉にして返してあげる。
- 何かを頼む時には1つずつ。
- ピンポイントで具体的に頼む。
- 男の空間を作ってあげる。
- 勝手に夫の物を捨てない。
いろいろなお話をしてきましたが、男が家事や育児に協力的になれるかどうかは、女性(奥さん)にかかっています。
男は、子どもの時から母親におだてられ、ほめられて育てられます。
そうしなければ、男の子は弱く、すぐに落ち込んだり、打ちひしがれてしまうからです。
男はこうした幼少期のまま大人になります。
中身は子供のままです。
だから、女性は家の中にもう一人大きな男の子を持っているようなものです。
世話のやける面倒くさい子どもの大人です。
だけど、だからこそ女性のあなた次第で、どうにでもできるということです。
私の祖父が娘たちに残した「賢く、馬鹿になりなさい」という教えは、家庭円満の秘訣なのかもしれません。
女性の右脳による、感情的な言葉では男の心を動かすことは難しいです。
逆に、男の理論的(ロジック)な話は、女性には話が長くて、理屈っぽく聞こえて嫌になります。
お互いが、相手の脳の本能を知り、相手の目線で向き合い、分かり合うことで家事も育児も、夫婦円満、家庭円満に良い結果を生むと考えます。
私が開催している掃除や洗濯のセミナーは、男性にも大好評です。
自論ですが、掃除は特に男性の方が得意です。
一度、腑に落ちるまで理解した男性は、掃除に大変興味や楽しさを感じるようになります。
男が家事に参加している家は、いつもスッキリ・キレイな状態になっています。
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