米のとぎ汁活用のエコ掃除|換気扇の油汚れ~食器や魚焼グリル洗い~床のワックスがけ

<はじめに>
エコ掃除やナチュラル洗浄とは、重曹やクエン酸などを使うことだけではありません。
私たちの身の回りで、一番エコな洗浄剤は水です。
日本の水道水は世界一キレイな水ですので、特に洗い物や掃除には向いています。
そして、普段は捨てている物だって掃除や洗い物に活用できる物がたくさんあります。
その中から、今回はお米のとぎ汁に注目してみましょう!
目次
昔は米ぬかが万能洗浄剤でした!
今は精米済みのお米を買ってくるので、米ぬかを知らない、見たことない人の方が多いはずです。
今でも精米機がある農家では米ぬかが出ますので、知っている人もいらっしゃるでしょう。
昔の人は、米ぬかを使っていろいろな工夫をしていました。
例えば、
- 竹の子のあく抜き
- 石鹸替わり
- 床や家具のワックスがけ
今でも、「米ぬか石鹸」って売っていますよね。女性の洗顔用には特に人気があります。米ぬかシャンプーもありますよね。
要は、アブラを分解するパワーが米ぬかにはあるわけです。
また、私が小学校の頃は夏休みや冬休み明けには、米ぬか入りの雑巾を学校に持って行かされていました。
袋状に縫ったタオルの中に、近所の農家からもらった米ぬかを入れて雑巾にしていました。
この米ぬか入り雑巾で教室や廊下の床を拭くと、ピッカピッカにワックスがかかっていたのを覚えています。
でも、最近は米ぬかが手に入りにくくなりましたので難しいです。
そこで、米ぬかの代わりにお米の「とぎ汁」を使えばいいのです!
精米済みの白米の表面には、米ぬかが付いています。この米ぬかがとぎ汁を白濁させているわけです。
それなのにシンクに流して捨ててしまうのはモッタイナイです。
一番洗い二番洗いまでのとぎ汁は取っておきましょう!
お米をとぐ時に何回かに分けて水で洗うと思いますが、1回目と2回目のとぎ汁は何かの容器などに取っておきましょう。
3回目以降のとぎ汁には、米ぬかが無くなっていきますので2回目までが濃度が高いはずです。
お米をといで
ボウルや洗い桶などにとぎ汁を移します。
1回目と2回目のとぎ汁だけを取っておきます。
さぁ、とぎ汁の準備はできましたので、これからはいろいろな活用方法をご案内していきましょう!
食べ終わった食器を漬込んでおくだけで洗剤不要!
とぎ汁を溜めたボウルや洗い桶の中に、食後の食器やおたまなどの調理道具も漬込んでおきましょう。
とぎ汁が油やたんぱく質を分解して浮かせてくれますので、5~10分間はそのまま放置しましょう。
その間に、食卓やシンクの上などを拭いたり、調味料やドレッシングやランチョンマットなどのあと片づけをしていれば、5~10分はすぐにたちます。
よほどコテコテの油汚れじゃない限り、とぎ汁だけで充分です。
洗剤をつけずにスポンジで食器などを洗い、流水ですすぐだけです。
洗剤とは違って、米のとぎ汁ですから少々すすぎがあまくて残ったとしても安全ですよね。
魚焼きグリルの汚れ防止に
魚焼きグリルの受け皿にとぎ汁を入れておくと、魚や肉の脂が落ちても大丈夫です。
米ぬかの成分が脂を分解するので、グリルの受け皿の掃除がとても楽になります。
油汚れのグリルや換気扇をとぎ汁に漬け込む
グリルや換気扇などをとぎ汁の中に漬込んでおくと、油汚れを分解して浮かせてくれますのでオススメです。
できれば、とぎ汁を少し温めておくと、もっと効果抜群です。
油は熱で緩みますので、温度と米ぬか成分のダブル効果が期待できます。
とぎ汁をスプレー容器に入れて掃除に活用する
1回目と2回目のとぎ汁をスプレー容器に入れて、掃除に使いましょう。
ガスコンロ周りや壁の油汚れ掃除に
例えば、コンロ周りや壁などにキッチンペーパーをあてがい、そこにとぎ汁をスプレーします。
*壁に直接スプレーすると油汚れが垂れてきて余計に厄介になるのでやめましょう!
5分程度でもそのまま放置しておくと、油汚れを分解してくれますので、あとはスポンジで優しくこすって、固く絞ったフキンやペーパータオルで拭き取りましょう。
IHの場合も同じです。IHの場合は、調理後まだヒーター部分が熱いうちにとぎ汁をスプレーするともっと効果があります。
家じゅうの壁やスイッチの汚れ落としに
家の壁はキッチンから流れてきた油煙やタバコのヤニなどで汚れています。
スイッチも油煙や人の指の手垢や皮脂で汚れています。
タオルやティッシュにとぎ汁をスプレーして、壁やスイッチを拭いてみて下さい。
頑固な汚れになっている時には、先ほどのようにキッチンペーパーで湿布すると落とせます。
フローリングのワックスがけに
フローリングや廊下にとぎ汁をスプレーして、
雑巾やペーパーモップで拭きましょう。
人の足の裏の皮脂汚れも落としてくれて、さらにワックスもかかります。
冒頭でお話したように、昔は米ぬか袋で学校の教室の床や廊下を掃除するとピカピカにワックスがかかりました。
それをとぎ汁で同じような効果を出すわけです。
窓ガラスの掃除にも
窓ガラスの内側は、油煙やタバコのヤニ、外側は砂ぼこりや排気ガスの汚れがメインです。
全て、とぎ汁パワーで落としましょう!
とぎ汁をスプレーして、タオルで拭いてもいいですが、スクイジーを使えばもっと簡単でピカピカにすることができますよ。
窓掃除の楽ワザは以下の記事にまとめていますので参考になさってください。
もしかして、お風呂掃除にも?
ナイスアイデアです!
浴室の汚れは、人の垢や皮脂がメインですので、とぎ汁で掃除ができますよね。
浴槽の中も床や壁、洗面器やイスなどにとぎ汁をスプレーして、スポンジでやさしくこすってシャワーですすぎましょう。
それでも落ちない頑固な汚れの時には、洗剤を使えばいいのです。
洗剤は最終手段として使うようにすれば、健康にも環境にもやさしいエコライフが実現できますよね。
手荒れ、ひび割れ防止にもとぎ汁は有効です!
いくら家がキレイになっても健康や環境、そして女性の美容を害したのでは何にもなりません。
特に、洗剤を使って洗いものや掃除をする機会が多い女性は、手荒れやひび割れでお悩みではないでしょうか?
市販品の中には、水仕事をする前にクリームをつけておく商品もありますが、野菜や食器に付着して口にすることを考えると、ちょっと不安ですよね。
その点、とぎ汁は完全なナチュラル物です。
特に頻度の多い食器や調理道具の洗い物の時に、とぎ汁を使うようにすると手に自然のワックスもできますので、美容にも効果的なんです。
まとめ
さぁ、とぎ汁活用のエコ技はいかがでしたか?
今まで捨ててたのがモッタイナイ!って思いますよね。
無洗米を使っている方には無理ですが、一般的には毎日、もしくは2~3日に1回はお米をとぎますから、ぜひご活用なさってみてください。
「物は捨てる前にもうひと働き」
野菜や果物の皮なんかも、結構いろいろなことに使えちゃうものなんですよ。
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