家の散らかりは食卓テーブルが発生源!その理由と対策方法を整理収納アドバイザーが解説!

私の持論ですが、家や部屋の中をぐちゃぐちゃに乱していく悪の発生源は「食卓テーブル」だと考えています。
逆に、家の中がいつもスッキリキレイなお宅は、食卓の上だけが物だらけで散らかってることはありません。
食卓とは
- ご飯を食べる場所
- 珈琲やお茶などを飲む場所
- おやつやデザートを食べる場所
- 子供が勉強やお絵描きをする場所
- 本を読む場所
そして、何より家族が談笑、くつろぐ場所であるはずです。
決して、物を置きっぱなしにする「物置」ではありませんよね。
食卓テーブルの上を見れば、他の部屋や収納場所の状態も見えてきます。
その家庭自体も表しているような気がします。
「割れ窓理論」ってご存知でしょうか?
小さな乱れは、次第に大きな乱れを作ってしまうという意味です。
何を・どこから・どうすればいいのか分からない方は、まずは食卓テーブルの上から始めてみましょう!
整理・片づけが苦手な人や馴れていない人は、キッチン、押入れ、クローゼットなどから始めるのは避けた方がいいと思います。
数多くのお宅をお手伝いしてきたスッキリ・キレイ整活3S(整理・掃除・洗濯)講師の整理ist 佐藤亮介の話を最後まで聴いていただけますか?
どうぞ宜しくお願い致します。
目次
「割れ窓理論」とは?
「割れ窓理論」とは、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが実証した理論です。
軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。
「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
- 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
- ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
- 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
- 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
つまり、最初は小さな乱れだったものをそのまま放置していると、その状態はさらに悪化して大きな乱れを作ってしまうのです。
この理論は、犯罪だけではなく子供の非行にも影響していると考えられています。
学校の校舎の窓ガラスが割られたり、落書きを放置していると、生徒はますます非行に走り、学校全体の風紀が悪化します。
商店街でも、店舗のガラスが割られたり、シャッターや壁の落書きをそのままにしていると、ゴミの不法投棄、万引き、窃盗などの治安も乱れていきます。
道端や空き地がいつの間にかゴミの不法投棄の山になったりするのも、誰かが最初に何かを捨てるという小さな乱れから起こっているはずです。
こうした小さな乱れが大きな乱れをつくってしまう「割れ窓理論」は、家庭や職場、店舗でも起きてしまうのです。
家庭における小さな乱れは、「食卓テーブル」ではないでしょうか?
職場における小さな乱れは、「デスク」ではないでしょうか?
食卓テーブルの小さな乱れとは?
最初から食卓の上が物だらけだったわけじゃないと思います。
テーブルを買ったばかり、引っ越したばかりのテーブルの上には何も無かったはずですよね。
それが、いつしかテーブルの上は物置状態になってしまったのではないですか?
ご飯を食べる時には、物を端っこに寄せて食べるので、食卓の端っこは物たちの山になっていきます。
または、家族が全員一緒に座って食べることができないので順番に食べたり、お父さんはリビングで食べたりと家族の団らんも破壊していきます。
食卓の上にちょい置き・ポイ置き・ちょっと置きはしてはいけない!
最初からテーブルの上が物だらけで散らかった状態ではないはずです。
必ず小さな乱れから始まっているのです。
小さな乱れの代表は紙類です。
手紙やハガキ、チラシやダイレクトメール、光熱費の請求書や明細書、学校からのプリントや地域のお知らせなど、毎日必ず家に舞い込んでくるのが紙類です。
そうした紙類をテーブルの上に、ちょい置き、ポイ置き、ちょっと置きしていませんか?
一時的であれば問題はないのですが、そのまま置きっぱなしにするのが小さな乱れの発生です。
そうすると、雑誌や他の紙類が上積みされます。
〝まっ、あとで読もうかな〝なんて軽い気持ちが、ドンドン上乗せになっていきます。
ついに、紙類以外の物まで置きっぱなしになりましたね。
そこに置きっぱなしになっている物たちが合図を出すんですね。
〝もっとここに置いてもいいよ!〝
〝まだ、ここに乗れるよ~〝
〝ここ、空いてますよ~〝
まるで、電車の中の会話のようです(笑)
おやおや、本来はテーブルの上が定位置ではない物たちまで集まってきましたよ。
ワイワイと井戸端会議ですか?
急須や湯呑みまでもが置きっぱなしになって片づけられなくなってしまいました。
もう完璧に脳は麻痺しています。
これでもいいか!
時間がある時に片づければいいか!
やろうと思えば一気に片づけられるし。
元々はどんな状態だったのか忘れてしまっていきます。
リモコンやメガネを置くための収納ケースからも出たまま。
紙類は積み重ねることもせず、あっちこっちに散らかしほうだい。
ご飯のたびに端っこに寄せられて溜まっていきます。
テーブルの上の置き場所が足らなくなってくると、最終段階に入ります。
イスの背もたれ、キッチンカウンター、他にも置き場所や収納場所を求めて新たな家具や入れ物を買ってきます。
それらの上にも中にも、ドンドン物が積もっていきます。
最初はこうだったんですよ。
物が何もないスッキリキレイなテーブルだったんですよね。
何気なく、ちょい置きした紙が引き金になって、テーブルだけじゃなく部屋中、家じゅうを乱していきました。
もしかすると、あなたのお宅も同じじゃなかったでしょうか?
小さな乱れが大きな乱れに発展してしまうという意味が分かっていただけたのではないでしょうか?
モノ屋敷、ゴミ屋敷になるのに時間はかからない!
大きな乱れになってしまった状態から元のスッキリキレイにリセットするためには、時間も労力も相当覚悟しておかなくてはいけません。
一方、小さな乱れから大きな乱れになるまでの時間はそれほどかかりません。
労力やストレスもかかりません。
モノ屋敷から
ゴミ屋敷になるまでは、あっという間です。
ここまでのお部屋、汚家ではないにしろ、そうした環境は家族がくつろげる場所でしょうか?
少なくとも、子供を育てる環境ではないはずです。
私は決して大げさな話をしているのではありません。
本当に「小さな乱れ」の放置は恐ろしい状態をつくってしまうのです。
テーブルの上の置きっぱなしになっているプリント、新聞、チラシ、リモコン、カギ、スマホなどは、今すぐにでも対処してください。
家の中の小さな乱れのいろいろ
玄関の小さな乱れ
玄関のたたきです。
食卓テーブルが主にご飯を食べる目的だとすると、玄関のたたきの目的はなんでしょうか?
答えは、靴を履いたり脱いだりする場所です。
靴を置きっぱなしにする場所ではありませんよね。
親自身がちゃんとしていれば、ちっちゃな子供でも靴を下駄箱に片づけるんです。
小さな子供が小さな乱れをなくしているわけですね ^^
タンスの衣類の小さな乱れ
タンスの引き出しは服を掛ける目的ではないですよね。
イスの背もたれの小さな乱れ
イスの背もたれの目的は服を掛けるハンガーではないはずですよね ^^
こうした小さな乱れはダンダンと大きな乱れに発展していこうとします。
そして、これこそが小さな乱れの代表選手!
靴下やストッキングの脱ぎっぱなし!
職場のデスクの小さな乱れ
書類や文具の出しっぱなし、置きっぱなしがデスクの上を乱していきます。
少なくとも、会議や商談で席を30分以上離れる時、営業など外に出かける時、昼休みにはデスクの上には物を置きっぱなしにしてはいけません。
そして、退社時には必ずデスクの上は電話とパソコン以外は何もない状態にしておかなくてはいけません。
たまに、この人、まだ社内にいるのか、もう退社したのか分からないような状態の人がいませんか?
その人は、まだ仕事が終わっていません。
デスクの上のあとかたづけも立派な仕事です。
デスクの上や引出しの中を見れば、その社員がどういう働きをしているのかも分かってしまいます。
営業成績や社内、取引先からの評価も見えてきます。
どうぞお気をつけ下さい。
食卓テーブルの小さな乱れを作らない方法
とにかく、テーブルの上に物を置きっぱなしにするのが一番良くありません!
そのためには、まずはテーブルの上に何か物を着地させてしまってはいけません。
ポストには新聞や郵便物だけじゃなく、チラシや売りこみのDM、宅配物の不在票、公共料金のお知らせなども入っています。
その中には、必要な物もあればそうじゃない物もありますよね。
それらを一緒に、ドサッとテーブルの上に置いてしまうので最初の小さな乱れを発生してしまいます。
ポストから出して手にしたら、まずは必要な物と不要な物に仕分けしてください。
とにかく空中が勝負です。
不用意にどこでも不時着させてしまってはいけません。
その場所が必ず乱れていきます。
例えば、玄関の腰高の下駄箱の上にポンと置きっぱなしにしていませんか?
人のよっては玄関の床の上にちょい置きする人もいます。
そこで、私はちょい置きを防ぎ、テーブルの上に小さな乱れを作らないための対策をしています。
玄関にゴミ箱を置いています!
ポストから手にした物の中から不要な物はとりあえず、玄関のゴミ箱でいったんお別れします。
できるだけ家の中に持って入らないようにしているわけです。
ゴミ箱に入れたと言っても、ゴミの日まではまだ家の中に保留になっている状態です。
万が一、やっぱりあのチラシを読みたいと思った時でも、ゴミの日までは大丈夫なんんです。
パソコンで、不要なデータをゴミ箱に消去しますが、「ゴミ箱を空にする」の操作をするまでは、まだ保留状態に似ています ^^
私はたった玄関にゴミ箱に置くという方法だけで、小さな乱れをつくりにくい仕組みができています。
同居の伯母も余計な紙類を家の中に持ち込まなくなりましたよ ^^
マリンブルーのキレイな海にゴミを捨てる人はいません!
沖縄などの南国の澄んだ海、私が大好きな山口県の角島のエメラルドグリーンの海などにゴミを捨てる人はいませんよね。
つまり、食卓テーブルや職場のデスクの上をいつもキレイにしている状態は、安易に物を置きにくくします。
少なくとも置きっぱなしにできなくなります。
小さな乱れに気がつきやすい環境を作っておくことが重要なんです。
さぁ、今すぐ食卓テーブルの小さな乱れを取り除いてみましょう!
大きな乱れになっているテーブルは、いったん何もない状態にリセットしてみましょう!
テーブルがこんなに広かったのか!と感じることができるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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