風呂掃除はスポンジで洗わなくてもいいのに!+風呂用洗剤を2~3倍長持ちさせる方法

掃除が大好き!って自信を持って答えられる人は少ないのではないでしょうか?
特にお風呂の掃除は面倒くさいって多くの方がおっしゃいます。
その理由は、
●毎日しなきゃいけないから
●洗うスペースが広いから
●手を抜くとすぐにカビや汚れがひどくなるから
だけど、お風呂って毎日使う場所ですし、体の汚れを落とす場所ですから汚れるのは当然なんですよね。
だから面倒でも毎日掃除をしなくちゃいけないんです。
それは分かっちゃいるけど、やっぱり面倒くさいですよね ^^
だからこそ、ちょっとでもラクで時間がかからない楽ワザが必要です。
そして、洗剤をガンガン使ってしまうのは決して健康には良くありません。
疲れない楽ワザ、健康にダメージを少なくするエコ技を掃除のプロ講師が丁寧にお話しいたします。
とっても大切なポイントが満載ですので、スマホのスクロールはゆっくり動かして読み落としのないようになさってくださいね。
目次
お風呂はスポンジで洗わない!洗っちゃダメ!
多くの方はスポンジに洗剤をつけて、クシュクシュと泡立ててゴシゴシ洗っているのではないですか?
それって疲れませんか?
時間もかかりますよね?
何よりも健康や美容に良くありませんよ!
スポンジでゴシゴシこすらなくても汚れは落とせます!
お風呂に溜まっているお湯の一番上のことを「水位線」とか「喫水線」と言います。
皆さんの浴槽もこの部分に垢がこびりついて汚れていませんか?
人の垢や皮脂はアブラです。アブラは水と分離して上に層になりますよね。
だから、この喫水線に汚れが層になっているんです。他の部分はそんなに汚れていません。
あとは底の方に砂や髪の毛などがある程度なんです。
だけど、多くの人は洗剤を付けたスポンジで全部をまんべんなく洗いますよね。
これが疲れたり時間がかかる原因です。
喫水線の部分にだけ洗剤をスプレーして、5分放置するだけでOK!
●お湯を抜きます
●抜きながらでも、抜き終わったあとでもいいので熱めのシャワー(50度~60度)を喫水線にかけます。
熱めのシャワーは丁寧に時間をかける必要はありません。
目的はこびりついた垢や皮脂を熱で緩めるためです。
次は、
●喫水線の部分だけに洗剤をスプレーします。
●5分程度放置します。
喫水線の部分に洗剤をスプレーして放置しておくと、洗剤が下に垂れていきます。
垂れながら浴槽に付いた汚れを分解してくれます。
多くの方は洗剤をかけて、すぐにスポンジでこすって洗おうとします。
ひどく汚れた衣類を漬け置き洗いするように、汚れは洗剤をかけてしばらく放置しておくことで効果をあっぷさせられるのです!
慌てない、慌てない、5分程度待ちましょう!
その5分の間に歯磨きをしたり、お肌のお手入れをしておけば時間を有効に使えるはずです。
5分ほどしたら、あとはお湯のシャワー(ぬるま湯程度でOK)で洗剤を洗い流すだけです。
以上で終わりです!
えっ、本当にこれでキレイになるの?
ずっと、スポンジでゴシゴシ洗ってきた人には信じられないかもしれませんね。だけど、これで充分なんです。
頑固にこびり付いた汚れの場合だけ、スポンジで軽くこすってください。ゴシゴシ力を入れて洗う必要はありません。
お湯と洗剤で充分に汚れは緩んでいますので、軽くこする程度で充分ですよ。
★最も汚れが落ちやすく、掃除がラクなタイミングは、家族の入浴が終わった直後です。もしくは就寝前までです。
お湯や浴室がまだ温かい内の方が汚れはよく落ちます。
★この洗い方は、浴槽だけではなく壁や床、洗面器なども同じです。
壁や床も洗剤をスプレーしたら、しばらく放置してからシャワーで洗い流してください。
残り湯を翌朝の洗濯に使いたいから、すぐに浴槽を洗えないという方へ
確かに水道代を節約する点ではエコですが、私は残り湯を洗濯に使うのはオススメしていません。
その理由は
・翌朝になると残り湯ではなく残り水になっています。
水になると浴槽の喫水線に付いた汚れはますます固まって頑固な汚れになってしまいます。
・洗濯洗剤のパワーが弱まります。
洗剤は汚れにくっついてキレイにしていく仕組みです。残り湯を使うと汚れた水が洗濯機に入りますので、洗剤の分子は水の汚れにもくっ付きます。衣類の汚れに対する攻撃力が分散したり弱まってしまうのです。
どうしても残り湯を洗濯に使いたいという方は、以下のどちらかにしたらいかがでしょうか?
●残り湯に重曹かセスキ炭酸ソーダを大さじ3~5杯程度溶かしておきましょう。
重曹やセスキはアブラ汚れを分解しますので、浴槽の汚れを少し緩めてくれます。その分残り湯も少しはキレイになります。
●残り湯を洗濯機に移して、あとのお湯は抜いて先ほどの方法で浴槽は洗って置きましょう。
最初の洗濯の水を節水できます。少なくとも残り湯はすすぎには使用しない方が賢明です。
スポンジでゴシゴシこすると余計に汚れは落ちなくなる!
掃除のセミナーで実際に普段の風呂掃除のやり方を見せてもらうと、親の仇(かたき)とばかりにスポンジやブラシでゴシゴシと力を入れて洗っている人がほとんどです。
このゴシゴシが疲れる原因ですし、益々汚れが頑固なったりカビの発生につながるのです。
スポンジやブラシでゴシゴシと強く洗うので、浴槽も床や壁などに傷がつきます。柔らかめのタイルの目地やゴムのパッキンなどは傷だらけです。
キズがつくと、その中に汚れは入り込みます。入り込んだ汚れは落ちにくくなるだけでなく、カビの発生源になってしまうのです。
だから、できるだけスポンジやブラシで洗わず、使うにしても軽く撫でるような感じでこするようになさってください。
洗剤の雲海の中に長時間入ってはいけません!
私がスポンジでゴシゴシ洗わない方法をオススメしているのは、大切なもうひとつの理由があるからです。
洗剤をスプレーして、またはスポンジに洗剤をつけて泡立てて、この時の浴槽や浴室は洗剤の雲海状態です ^^;
洗剤のレモンの香りとかするでしょ?と云うことは、そこは洗剤の霧の摩周湖です。
子どもにお風呂掃除を手伝わせるのは大変いいことです。
だけど、子供の頃から洗剤を大量に吸い込ませないでください。
特に子供は小さいので浴槽の中に入って洗います。すると、子どもは洗剤の霧の中に浸かっているようなものです。
いくらお風呂がキレイになったとしても、健康や美容を害したのでは何にもなりませんよね。
こうした理由からも、洗剤をスプレーしたらしばらく浴室から出て、放置しておくことをオススメしているのです。
ここまでのまとめ
●浴槽のお湯を抜く
●50~60度のシャワーを喫水線にかける
●洗剤を喫水線部分にスプレーする
●5分ほど放置
*浴室から出る
*5分以上でも構わない
●通常の温度のシャワーで洗い流す
★壁、床、洗面器なども同様の方法でOK
動画で解説します!
より分かりやすいように動画をご用意しましたのでご覧ください。
お湯のシャワーを使うとカビが発生しやすいと云うのは間違いです!
お湯のシャワーを使うと浴室に湯気が充満するし、浴室の温度が上昇するのでカビが発生しやすいので、水のシャワーで洗いましょう!と云うのが今までの定説でした。
だけど、これは間違いです!
その理由は、
●水では垢や皮脂、洗剤の残りは充分に洗い流せない
●水ではカビにダメージを与えることはできない
垢や皮脂はいわゆるアブラです。アブラは水と反発しますので充分に洗浄できません。
お湯の温度でアブラを緩めておく方が落ちやすいのです。
カビは50度以上でダメージを受けることが分かっています。水ではダメージを与えられないどころか、カビにとっては大歓迎です ^^
水のシャワーをかけると余計にカビの胞子が飛び散って、いろいろな箇所にカビが発生してしまうことになります。
ただし、確かに浴室の中に湯気を充満させたままにしたり、浴室の温度が高いままだとカビの発生や繁殖を促してしまいます。
換気扇で浴室を急速に乾燥させればカビの発生や繁殖を抑えられる!
カビが発生したり繁殖するには、次の3点が必要です。
●湿度70%以上
●温度25℃~35℃
●栄養
この3つの条件をなくせばカビの発生や繁殖は限りなくゼロに近づきます。
お風呂のカビにとっての「栄養」、つまりエサになる物は以下のようなものです。
・垢
・皮脂
・はがれた皮膚
・髪の毛
・ふけ
・洗剤や石鹸の残り
言ってみれば、私たちが汚れと言っているものがカビにとっては美味しいエサとなるのです ^^
だから、お湯のシャワーを使った方がこうした汚れをより効果的に洗い流せるわけですね。
★シャワーで洗い流したら、できたら水気をざっとでも取っておく方がいいです。
このあと詳しくお話をしますが、いくら換気扇を回してもできるだけ早く浴室を乾燥させなければカビが生えやすくなります。
そのために、大ざっぱでもいいので水気は取っておきましょう。
決してタオルなどを使って丁寧にやる必要はありません。それは楽ワザではありません。疲れるだけです。
そのために私がセミナーでもご紹介しているのが「スクイジー」という道具です。車のワイパーみたいなものです。
お風呂用でしたら下記のスクイジーでも充分です。
↑ クリック
このように使います。
壁や床の水気をさっと短時間に取ることができます。
*浴槽の中まで水気をとる必要はありません。
窓掃除や洗車にも使えるので家庭に1本あると便利ですよ。
湿度と温度を一気に下げるには換気扇を必ず使いましょう!
熱めのシャワーでお風呂を掃除すると、確かに湯気が充満し浴室の温度も上がってしまいます。そこで、お風呂の掃除が終わったら一気に湯気と温度を下げていく必要があります。
特にカビはジメジメした環境が大好きです。逆に乾燥が天敵です。
だから砂漠にはカビは生えません。寒くて乾燥した冬にはカビがあまり生えないですよね。
浴室を一気に温度と湿度を下げていくために、一番効果的な方法は「換気扇を長時間かけっぱなしにする!」です。
換気扇を回さない人もいますが、絶対にダメです!必ずそのお風呂はカビの楽園になってしまいます。
または、お風呂から出る時に換気扇をつけて、着替えが済んで洗面所(脱衣所)を出る時に換気扇を止めてしまう人もいます。
換気扇を短時間しか回さないのは、換気扇を回していないのとほとんど変わりません。
できるだけ長時間、いっそ朝まで回しっぱなしの方がいいです。
毎日朝まで回しっぱなしにしても1ヶ月間の電気代は200~300円程度です。カビが生えにくくなるのであれば決して高い電気代ではないはずですよね。テレビのつけっぱなし、誰もいない部屋やトイレの照明のつけっ放しの方が無駄な電気代です。
一気に浴室を乾燥させる換気扇の正しい使い方とコツ
そして、浴室の温度や湿度は一気に下げることに意味があります。ゆっくりと下げたのではカビが生えたり繁殖する機会を与えてしまいますので、一気に、急速に下げなければいけません!
そこで、一気に浴室を乾燥させるコツがあります。
浴室に出入りするドアがポイントです。
あなたは、お風呂から出た時や換気扇を回している時にドアをどうしていますか?
●全開にしている
●全閉にしている
実はどちらも不正解なんです。全開にするくらいなら全閉の方がマシです。
全開にすると浴室の湯気や湿度は浴室から出ていきます。すると、洗面所や廊下までカビが生えてしまうことになります。
正しくは、「2~3cmだけ扉を開けておく」です!
このように、換気扇を回す時にちょっとだけドアを開けておくことで、洗面所の空気が一気に浴室内に流れ込んできます。
ビルとビルの間に突風がおこったり、掃除機の先端をすき間用ノズルにした時の風の勢いをイメージしてください。
気圧の違いによって風は発生しますので、一気に流れ込んだ空気は浴室内を急速に乾かしてくれるのです。
写真のようなあまり広くないユニットバスでしたら、2時間もあれば完全に乾いています。
家族全員が早目に入浴を済ませる家庭なら、就寝前に浴室の乾燥具合を確認してから換気扇を止めてもいいですが、大抵は寝る前に入浴をしますので、朝まで換気扇は回しっぱなしをオススメしています。
ここまでのまとめ
●お湯のシャワーをかける
●スクイジーで水気を取る
●換気扇を回す
*朝までつけたままがベスト
*ドアは2~3cmだけ開けておく
●朝になったら換気扇は止める
●窓があるお風呂は窓を全開にする
動画で解説します!
より分かりやすいように動画をご用意しましたのでご覧ください。
お風呂用洗剤を2~3倍長持ちさせられる方法
あなたの家では、1本のお風呂用洗剤は何日間使えていますか?
1週間?2週間?1ヶ月?
私はあまり合成洗剤を使わないようにして、重曹やセスキで掃除をしていますが、毎日お風呂用洗剤を使ったとしても2~3ヶ月間持ちます。
皆さまも、私の方法で試してみてください。今より2~3倍長く使えるはずですから。
その方法はとっても簡単です!
1本の容器に入っている洗剤を半分または2/3、他の容器に移してください。
そして、半分や2/3減った容器の中に水を入れて、振って良く混ぜます。
たったこれだけ!
洗剤が無くなったら、他の容器に移した洗剤をまた半分または1/3入れます。
水を足して振って混ぜます。
洗剤が薄まったら汚れは落ちなくなるんじゃないの?
心配いりません。薄めた洗剤でも充分汚れを分解できます。
逆に多くの人は洗剤を使いすぎです。節約の点だけでなく、健康の面でも洗剤は薄めて使うようにしてください。
薄める目安としては
●家族人数が多い家庭
●成長期の子供がいる家庭
●新陳代謝が良い垢や皮脂汚れが多い人がいる家庭
家族が多かったり、汚れがたくさん出る家族がいる家庭では、半分程度に薄めた方がいいでしょう。
●1人暮らしや家族人数が少ない家庭
●あまり浴槽に汚れがついていない家庭
家族が少なかったり、そんなにひどく汚れがついていない家庭では、1/3程度に薄めて大丈夫です。
台所用洗剤でお風呂洗剤を作る方法
あなたは、もしお風呂用洗剤がなくなっていたらどうしますか?
●すぐに買いに行く
●今日だけは掃除はいいかって諦める
●お湯だけで洗う
どれも正解です ^^
1日くらい洗わなくてもいいかって大らかな方がいいです ^^
ただ、私はもう一つの方法を考えます。
「お風呂用洗剤」という名前に洗脳されたり、固定概念を持っているのではないでしょうか?
トイレ用、窓ガラス用、フローリング用など日本人はあまりにもいろいろな種類の洗剤を持ちすぎです。
日本人は「限定」が大好きな国民と言われていますので、〇〇用という商品名にした方がよく売れるのです。
限定にした方がよく効く、汚れがよく落ちると錯覚してしまいます。
合成洗剤は元の原料は全て石油です。石油を化学的に人工的に加工したものです。
洗剤はどれも洗剤であって、何物でもありません。汚れが落ちさえすれば本当は何でも構わないのです。
だから、お風呂用洗剤がなくなっていたら他の洗剤を使えばいいだけなんです。
別にトイレ用洗剤だからって、洗剤自体が汚いわけじゃないはずです ^^;
窓ガラス用の洗剤だって、お風呂の掃除に使っても構わないのです。
台所洗剤は万能洗剤です!
中でも、台所用の洗剤は万能です。
家じゅうの掃除がこれ1本でできるくらいです。
場合によっては、衣類の洗濯にも効果を発揮します。
台所洗剤には、油汚れにもタンパク質の汚れにも効果を発揮する成分を添加しています。
私たちの身の回りの汚れは、ほとんどが油汚れとタンパク質の汚れですよね。
さらに、最近の台所用洗剤は濃縮タイプがほとんどですので、少ない量で洗剤を作ることだって可能なんです。
台所洗剤でお風呂用、トイレ用、窓用などの洗剤を作ってみましょう!
●空のスプレー容器を用意します。
●台所洗剤を小さじ1~大さじ1入れます。
●水を入れて混ぜます。
はい、これだけです!
汚れがひどい箇所の場合は、大さじ1程度で濃い目に作った方がいいかもしれませんが、お風呂や窓ガラスのような汚れでしたら小さじ1程度でも充分です。
まずは小さじ1で試してみて、汚れ落ちが悪いようでしたら、さらに小さじ1ずつ足して効果を確認してみてください。我が家の汚れには、どの程度の洗剤の量でいいのかが分かると思います。
洗剤にかけている家計費は馬鹿になりません。台所洗剤1つで家じゅうの掃除に使える洗剤が自分で作れるのなら節約にもなりますし、無駄な買い置きもしなくていいですよね。
賢い人は、1本の量も多くて価格も安い台所洗剤を買っています。100円ショップの台所洗剤でも充分です。中身はほとんど変わりませんからね。
これこそがエコ技です!
いかがでしたか?
あなたのお役に立てましたら光栄です。
今日から早速、楽ワザ・エコ技をお試しになってみてください。
私はこのような掃除のラク技やエコ技をセミナーで伝授しています。
家じゅうの掃除がとってもラクになったと好評です。
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